【水産物】二度と食べられなくなる寿司ネタも?食卓から魚が消える日・・・ネットの反応まとめ!
ウクライナ侵攻による原油高や、それ以前から進行している円安とコンテナ不足も、水産物全般の価格上昇が深刻な問題になってきています。
水産物は、一度海外に出して加工し、輸入することもあるそうです。
低価格で安定した大量の寿司ネタの供給を実現するには、加工を海外に任せたほうが得策だからです。
ただ、今回はそれが裏目に出、輸送回数が多いぶん、原油高の影響も大きくなった。原料、加工賃、コンテナ輸送費はすべて外貨払いなので、円安もコスト増に直結してきているという日本企業の問題があります。
円安や原油高による物価上昇が毎日のようにニュースになるなか、私たちの食生活に欠かせない海産物の値上げは特に見過ごせない。なかには二度と食べられなくなる可能性のある寿司ネタもあった!
◆寿司ネタは危機的状況!日本の食文化はどうなる
泥沼化の様相を呈し始めたロシアによるウクライナ侵攻だが、その影響は確実に世界各地の人々の生活にも波及している。
侵攻が開始されて以降、原油や小麦をはじめとする、両国と関わりの深いコモデティの価格が上昇。日本国内でも食品や工業製品の値上げを引き起こすこととなった。そして日本人にとって特に切実なのが水産物の品薄・高騰だ。
水産アナリストで貿易会社「タンゴネロ」代表の小平桃郎氏が現状をこう明かす。
「ウクライナ戦争で最も早く影響を受けたのがウニ。’21年の貿易統計によると、輸入量全体の約8割にあたる8924t(殻付き)がロシア産で、しかも多くが活ウニなので余剰在庫がない。通常、キロ当たり2万~3万円ですが、倍以上に値上げした卸売業者もいたようです。
中国で新型コロナへの警戒態勢が強められたことで需要が減るという観測のもと、一時的に価格が下がった局面もありましたが、1週間でキロ当たり1万8000~5万円の値幅で乱高下し、不安定な相場が続いています」
◆サケやカニにも影響大
水産業界紙『みなと新聞』の杉田和也氏記者も言う。
「ベニサケやマダラ、明太子の原料となるスケソウダラの卵もロシア産が一定のシェアを担っており、今後の供給が心配されます。ロシア産以外でも、ノルウェー産サーモンは、ロシア領空を貨物機が通過できなくなった影響で、小売りや外食で在庫切れが起き、一部の大手スーパーなどでは代用品としてチリ産銀鮭の刺身で対応していました。現在は迂回して空輸されていますが、輸送コストが上昇したことで小売価格にも影響が出ています。
価格が乱高下しているロシア産のカニですが、そろそろ値決めの時期に入る量販業界では、悩ましい声も聞こえてきます」
また、例年では北海道沖のサケ・マス漁は4月10日から解禁となるが、今年は漁獲量を取り決める「日ロさけ・ます漁業交渉」が遅滞していることから、22日現在も、出漁が保留されている状況だ。
◆日本の水産業が抱える構造的な弱点
ウクライナ侵攻による原油高や、それ以前から進行している円安とコンテナ不足も、水産物全般の価格上昇を招いているが、そこには日本の水産業が抱える構造的な弱点があると言う。
「回転寿司店など、低価格帯の飲食店などで消費される輸入水産物の多くは、水揚げ地の工場で頭や尾びれなどの不要な部位を切り落としたり、扱いやすいように切り分けたりといった簡単な処理が行われた後、中国やベトナムの工場に運ばれます。
そこで寿司や天ぷらといった用途別に加工され、日本に輸入されるのです。日本近海で取れるブリや養殖ハマチですら、一度海外に出して加工し、輸入することもあります。低価格で安定した大量の寿司ネタの供給を実現するには、加工を海外に任せたほうが得策だからです。
ただ、今回はそれが裏目に出ました。輸送回数が多いぶん、原油高の影響も大きくなった。原料、加工賃、コンテナ輸送費はすべて外貨払いなので、円安もコスト増に直結します」(小平氏)
こうした事情もあり、水産物の価格上昇はウクライナ戦争以前からすでに始まっていた。東京都中央卸売市場によると、昨年2月の平均価格がキロ当たり1463円だった輸入サケ・マスは今年の2月に1883円と約3割も上昇。1079円だった貝類は1236円(約15%増)、2769円だったエビ類は4000円(約44%増)になっているのだ。
◆甘エビがなくなりツブ貝も危ない
価格が高騰してもまだあるうちはマシかもしれない。なかには、消滅危機にある水産物もある。
「回転寿司で定番の、2匹セットでシャリに乗っている甘エビが危ない。グリーンランドやカナダが主な産地ですが、もともと生で食べるのは日本だけで、生の甘エビはすべて日本向けでした。
しかし、数年前から中国で大型のロシア産の甘エビが人気となり、昨年1年間で約3倍に高騰。その影響で小型の甘エビも原料価格が急上昇しています。加えて、中国やベトナムの加工工場がコロナ禍で稼働の減るなか、小さい甘エビを丁寧にむく作業が敬遠されつつあるのです。
また、ロシア産・中国加工の割合の高いツブ貝なども将来的不安要素が多い。日本の回転寿司向けの寿司ネタは苦境に立たされています」(小平氏)
穀物や食肉では、グローバルな争奪戦がすでに勃発しており、日本が買い負けの状況にあることが指摘されている。しかし、日本人の食文化に深く根差している水産物でも、もはや買い負けが顕著になりつつあるのである。
◆「日本は大した量も買わないくせに、文句ばかり」
では、何が問題なのか。大手商社の水産子会社の関係者は言う。
「水産物の国際市場における日本のプレゼンスが低くなっているにもかかわらず、国内業者は『品質原理主義』に固執し続けている。品質は大切ですが、海外の生産者から見ると『日本は大した量も買わないくせに、文句ばかり』と映り、厄介者扱いされつつある。細かいことを言わず、大量に買う中国の業者と比べ、どっちと商売したいか、言うまでもない」
また、国内水産業のサプライチェーンにおいては、川上産業の立場が川下産業に比べ著しく低いという。卸売市場を通さない取引が増えるなか、川上に行くほど利益が圧迫されているのだ。
「変わるべきはサプライチェーンの行きつく先である最終消費者。今の日本人は魚の味にうるさい一方で値段にはシビア。消費者が変わらなければ水産業全体も変わらない。水産物を扱う小売業や飲食業は、必要に応じて値上げをどんどん進めればいいと思います」(前出の水産関係者)
◆水産物が「安くてうまい」時代はもう終わった
このままでは気軽に海産物が食べられない日が来そうだが、資源・食糧問題研究所の柴田明夫氏はさらにこう警鐘を鳴らす。
「“食の安全保障”という意味では、水産物のプライオリティは高くはない。しかし、あらゆる食料資源の中で、今最も需要が増えているのが水産物。
今後ますます各国による水産物の争奪戦が激化すると見られますが、そうなると強いのは大きな市場を擁するアメリカや中国。市場の小さい日本は置いてけぼりにされるでしょう。尾頭つきの魚はぜいたく品になり、庶民は外国産のファストフィッシュを食べるのがやっと、ということになる。日本固有の食文化の喪失という事態もありえます」
水産物が「安くてうまい」時代はもう終わったのだ。
◆もう食べられなくなるかも!?
・イクラ
まん防による飲食店の時短営業などにより、現時点では国内在庫はまだあるといわれているが、夏以降についてはロシア産の先行きが不透明。国内での調達も、これまでの大量・一括契約が難しい状況にある
・ウニ
北海道では昨年の赤潮問題によりウニが死滅し、もともと品不足といわれていたが、チリ産の冷凍輸入品も海外の寿司ブームで需要が増え、値上げが著しい。ロシア産ウニも不安定要素となり、先行きは暗い
・ツブ貝
特に回転寿司向けのツブ貝は、産地がロシア、加工は中国に依存している。現在、ウクライナ戦争や円安以前に生産されたものが流通しているが、今後の定番メニューの継続については先行きが不安
・サケ
人気のあるサーモンは近年、中国やアメリカの需要増による買い負けや、ウクライナ戦争によるノルウェー産の迂回空輸など、品薄に加えて迂回によるコスト増という値上がり要素が満載。気軽に食べられなくなる!?
・カニ
’20~’21年はアメリカの巣ごもり需要でカニの消費が激増し、相場も急上昇。日本では手が出にくい商材になりつつあった。本格需要は年末となるが、不安定要素が多く、価格高騰で消費者も食べなくなっている
・甘エビ
ロシア、カナダ、グリーンランドが主な産地だが、中国での需要が年々増加し価格が急上昇。また、小さいゆえ、作業が細かすぎて海外の工場からも敬遠されている。定番メニューの継続は難しい段階にきている
【小平桃郎氏】
’79年、東京都生まれ。大学卒業後、アルゼンチンに渡りイカ釣り会社で修業。帰国後に大手水産会社に勤務。昨年、退職し貿易会社「タンゴネロ」を設立。水産アナリストとしても活躍
<このニュースへのネットの反応>
別に、中華やロシアに頼らなくても日本に食べ物を売りたい国は沢山あると思うw。寧ろ、ウクライナやロシアの穀物地帯がダメになって困る中華は日本に食い物を売ってる場合じゃ無くなるでしょw。自国民を飢えさせない様に頑張って下さい。国民の鬱憤を晴らす為に台湾や日本に戦争を仕掛けないで下さい。それこそ、欧米の陰謀の計画通りになっちまいますw。人口の多い国は大変ですw。
加工中国とか即やめろ。
中国に依存するなて何度も言ってんだろ。だから足元見られんだよボケ。
甘エビよりも身が大きいボタン海老も冷凍物はロシア産が多い。富山産などが生食で流通するのは春先だけだから困るなぁ。
全部食わないネタで安心したwww
水産物の価値を高めたのは日本だろうに。いよいよクジラも食わなきゃいけなくなる世界?
ニワカアメ>うちら辺だとまだ全然クジラ肉出回ってないけど、海産物が高く成れば普通ににスーパーに並ぶようになるかも知れんな。
クジラは食べた事が有りません、旨いのでしょうか?
めったに口にしないものなので、値上げしても全然財布に響かない。
だからと言って甘エビ食べたいからロシアの制裁緩和しようなんて話に繋がるはずもなく
数多ある食材の中で、たかだがごく一部が食えなくなって何がそんなに困るんすか?このご時勢に寿司ネタとかどうでもよくね?
日本じゃなく、困っているのは中国だろ?各地にコロナ感染爆発中だから、中国の需要が減った為に、上に上がっている食材の値段が下がっているよ?
別に食べられなくなったところでなあってものばかり。
ロシアが戦争を止めるか崩壊するまでの我慢でしょ。
露助に不法占拠されている北方領土を奪還して、オホーツク海で自由に操業出来るようになれば、ほぼ解決するんじゃないですかね?
日本は海に囲まれてるんで、食卓から魚が消える日なんて大仰にやっちゃうと、海に魚がいなくなるんと同義になっちゃいませんかね?
室内養殖のみなさん、今がチャンスですぞ! ・・・ と言いたいが研究開発が終わった頃にはまた値が下がってるんだろうな(´・ω・`)
「寿司ネタを守るために中露を支援しよう!」って?さすが日刊SPA、そんな稚拙な情報戦略他では思いつかないだろうな