iPhoneを利用していると、「新しいiCloud利用規約」の同意を求める画面が表示されることがあります。
この画面で「続ける」をタップしても、通常であればApple IDの認証が行われ、利用規約への同意が完了します。
しかし、くるくると読み込み中のマークが表示され続け、何も進まない現象が多くのユーザーから報告されています。
また、この問題が発生すると、設定アプリのアイコンに赤い通知バッジが表示されたままになり、いつまでも消えない場合もあります。
この問題は特にiOSのアップデート後に発生しやすいとされ、Appleのサーバーとの通信エラーや、デバイスの設定が原因と考えられます。
多くのユーザーが、この「新しいiCloud利用規約」の画面を突破できないことで不便を感じており、迅速な対処が求められます。
ここでは、この問題の考えられる原因を探り、解決策を順に解説していきます。
一般的に考えられる原因
iCloud関連の操作はインターネット接続が必要です。Wi-Fiやモバイルデータ通信の状態が不安定だと、iCloud利用規約の同意画面で通信エラーが発生し、操作が完了しない場合があります。
特に、接続が途切れるとAppleの認証サーバーにアクセスできず、同意操作が進行しないことが多いです。
1. ネットワーク接続の不安定
iCloud関連の操作はインターネット接続が必要です。Wi-Fiやモバイルデータ通信の状態が不安定だと、iCloud利用規約の同意画面で通信エラーが発生し、操作が完了しない場合があります。
特に、接続が途切れるとAppleの認証サーバーにアクセスできず、同意操作が進行しないことが多いです。
2. Apple IDの認証エラー
iCloudの利用規約に同意するには、Apple IDの認証が必要です。
しかし、Apple IDの認証がうまく行われない場合、同意画面での操作が完了しないことがあります。
例えば、Apple IDのセキュリティ設定に変更があったり、パスワードが変更された直後などに認証エラーが起こりやすくなります。
3. システムの一時的な不具合
iPhoneやiOSに発生する一時的なバグやシステムの不具合も、利用規約の同意操作に影響を及ぼす可能性があります。
特に、iOSアップデート後に新しい利用規約が表示される場合、新機能やセキュリティ改善によって一時的なエラーが起こることがあります。
4. スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」
スクリーンタイム機能をオンにしていると、「コンテンツとプライバシーの制限」がアカウント変更を許可していない場合、Apple IDに関する操作が制限されることがあります。
この設定によって、利用規約の同意プロセスに影響が出る可能性があります。
5. Appleサーバー側の不具合
Appleのサーバー側の問題も原因として考えられます。
Appleのサービスステータスページで確認できるように、メンテナンスやサーバーの一時的な不具合が発生すると、認証が一時的に行えなくなることがあります。
この場合、ユーザー側では直接的な対処ができないため、しばらく待つ必要があります。
iPhoneの新しいiCloud利用規約で続けるを押してもくるくる回るのみで同意できない問題への対応
この問題は、2024年11月上旬頃からSNSやAppleサポートコミュニティなどで頻繁に報告されるようになりました。
多くのユーザーが一斉に同じ現象を経験しているため、ユーザーの端末やネットワークの問題というよりは、Apple側のサーバーやシステムの不具合が原因と考えられます。
2024年11月10日17時時点では、SNSやフォーラム上で「これを試したら解決した」という確定的な解決方法は報告されておらず、多くのユーザーが同様の症状を訴えています。
こうした状況から、不具合がApple側のシステムに起因している可能性が高く、ユーザー側では直接解決できないケースも考えられます。
別のAppleデバイスでの承認を試す
もし、MacBookやiPadなど他のAppleデバイスをお持ちの場合、同じApple IDでログインしている端末で利用規約の同意を行う方法を試してみてください。
海外では、この方法で利用規約の承認が完了したという報告もあります。
- MacBookやiPadなど、同じApple IDにリンクされた別のデバイスで「設定」アプリを開きます。
- 「iCloud利用規約」が表示されていれば、そこで同意の操作を行います。
- 同意が完了したら、iPhoneで再度確認してみてください。
そのほかの多様な解決策
ここでは、前述の原因に基づいた解決策を順に解説します。
これらの方法を試すことで、「新しいiCloud利用規約」の同意プロセスが正常に完了する可能性が高まります。
問題が解決するまで、以下の手順を順に試してみてください。
1. iPhoneの再起動
iPhoneの一時的なシステム不具合が原因である場合、再起動が効果的です。
再起動することで、システムメモリのクリアや、動作のリフレッシュが行われ、不具合が解消する可能性があります。
- iPhone X以降:サイドボタンと音量ボタンのいずれかを同時に長押しし、「スライドで電源オフ」が表示されたらスライドします。
- iPhone 8以前:サイドボタン(または上部のボタン)を長押しし、「スライドで電源オフ」が表示されたらスライドします。
- 数秒待ってから、再度電源を入れ、設定アプリで「続ける」を再試行してください。
2. ネットワーク設定のリセット
ネットワーク接続が原因である可能性がある場合、ネットワーク設定をリセットすると解決することがあります。
Wi-Fiのパスワードなどが再設定が必要になる点には注意してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」を選択します。
- 「リセット」をタップし、「ネットワーク設定をリセット」を選択します。
- リセット後、Wi-Fiのパスワードを再入力して接続し、「新しいiCloud利用規約」に再度同意を試みてください。
3. Apple IDからのサインアウトと再サインイン
Apple IDの認証エラーが原因の場合、Apple IDからサインアウトして再度サインインすることで問題が解決することがあります。
ただし、サインアウトするとiCloudの一部データが一時的にデバイスから削除されるため、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
- 「設定」アプリを開き、画面上部の自分の名前をタップします。
- 「サインアウト」をタップし、Apple IDのパスワードを入力してサインアウトします。
- 数分後、再度Apple IDにサインインし、「新しいiCloud利用規約」の同意を試みてください。
4. スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」を確認
スクリーンタイムの設定で「コンテンツとプライバシーの制限」が原因の場合、この設定を確認・変更することで同意プロセスが進む可能性があります。
- 「設定」アプリを開き、「スクリーンタイム」を選択します。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、「アカウント変更」を確認します。
- 「アカウント変更」が「許可しない」になっている場合、「許可」に変更してから、「続ける」を再度試みてください。
5. Appleのシステムステータスの確認
Appleサーバーに問題がある場合、ユーザー側では直接解決することができませんが、Appleの公式「システムステータス」ページでiCloud関連のサービス状況を確認することができます。
サーバーの問題が原因であれば、Appleが解決するのを待つしかありません。
- Appleのシステムステータスページを開き、iCloud関連のサービスに問題が表示されていないか確認します。
- 問題が発生している場合、時間を置いてから再試行してみてください。
まとめ
新しいiCloud利用規約に同意できない問題は、多くの場合通信環境やApple側のシステム不具合によって引き起こされます。
まずは通信環境や端末設定を確認し、それでも解決しない場合は時間をおいて再試行するか、Appleサポートに問い合わせてみましょう。
この問題は国内外で広く報告されており、多くの場合一時的な不具合として解消されますので、焦らず対処してください。
参考になれば幸いです!