日本のコカ・コーラが、コカ・コーラのビン(ボトル)販売をやめるという情報がX(旧Twitter)で広まっています。
しかし、日本コカ・コーラとコカ・コーラ ボトラーズジャパンの発表によると、その情報は誤りであることが明らかになりました。
なぜこのような「ガセ」情報が拡散したのでしょうか?
今回は、コカ・コーラのビンでの販売を終了するとの情報がX(旧Twitter)上で拡散された真相をまとめてみます。
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「コカコーラの瓶販売の廃止」の情報拡散!
GoogleやYahoo!で検索するとそのサジェストや虫眼鏡には、「コカコーラ瓶 廃止 理由」の文字が一番にあがってきます。
さらに、X(旧Twitter)上でもコカ・コーラのビンでの販売が終了する方針のようだとの内容に、「寂しい!」「残念ですね」など反響が寄せられています。
コカ・コーラのビンのタイプでの販売は終了していません!
こうした情報に対して、ねとらぼ編集部の取材に日本コカ・コーラ 広報部の担当者は・・
「コカ・コーラのビンのタイプでの販売は終了していません。また、販売を終了する予定もございません」
と回答しています。
誤解が広まった背景は?ラムネや酒のビンが不足・・
では、どうしてこのような間違った情報が拡散されてしまったのでしょう?
最近、ビン製品の需要が増加し、ビンの供給が不足しているため、一時的にビン製品の出荷を調整しているとの誤解が広まった背景があります。
このような状況からそのような話題が出たのではないかとねとらぼ編集部はコメントしています。
ビンの供給不足については、2023年12月頃から、ラムネのビンやビー玉、酒瓶が不足しています。
この原因は、コロナ禍の影響で、飲料メーカーの売り上げが減少したため、ビンやビー玉の製造工場が閉鎖されました。
そのため、ラムネのビンやビー玉の供給が減少しました。
また、日本食ブームの影響で、日本のラムネや日本酒は海外でも人気が高まっています。
そのため、海外への輸出が増え、国内での供給が減少しました。
その上、ビンやビー玉の原材料であるガラスや石油の価格が高騰したことも、不足の原因となっています。
これら不足により、ラムネの製造本数が減少し、一部のメーカーでは販売価格の値上げも行われました。
また、一部の店舗では、ラムネの品切れが続いている状況です。
今後の見通しとしては、コロナ禍の収束と、国内での製造工場の再開により、供給が改善されると考えられます。
しかし、輸出の増加や原材料価格の高騰は、今後も続く可能性があり、完全な解消には時間がかかると見られています。
こうしたラムネの状況が、今回のコカ・コーラのビンでの販売が終了するという誤報につながる原因となったのでしょう。