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eフューエルとは、再生可能エネルギーから作られる合成燃料のこと
eフューエルとは、再生可能エネルギーから作られる合成燃料のことで、化石燃料に代わるクリーンなエネルギー源として期待されています。
しかし、eフューエルの普及には、法規制の整備が必要です。現在、日本ではeフューエルに関する法律や基準が不十分で、製造や販売に多くの障壁があります。
また、eフューエルの品質や安全性を保証するためには、国際的な認証制度や検査機関の設置が必要です。
さらに、eフューエルの税制や補助金などの政策も、化石燃料との競争力を高めるためには重要です。
eフューエルは、環境に優しく、エネルギー安全保障にも貢献する可能性があるため、歓迎すべき技術です。
しかし、法規制が混乱していると、eフューエルの普及が遅れたり、品質や安全性が低下したりするおそれがあります。そのため、政府や業界は、eフューエルに関する法規制の整備を急ぐ必要があります。
eフューエルは歓迎 だが法規制が混乱を招くおそれ
ステランティスのカルロス・タバレスCEOは、EU(欧州連合)に対し、自動車産業の安定性を守り、「混乱に混乱を加える」ようなことをしないよう呼びかけた。
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EUは2035年以降にエンジン車を実質的に禁止する法案において、合成燃料「eフューエル」を使用する場合に限りエンジン車を容認する計画だ。しかし、タバレス氏は、ヴォグゾールの英ルートン工場を訪問した際にAUTOCARの取材に応じ、このEUの計画に懸念を示した。
新車販売がEV(電気自動車)に全面移行したとしても、14億台のエンジン車が路上を走ることになるため、タバレス氏はその動力源としてeフューエルを歓迎すると述べた。しかし、今後20年間の投資計画が決定された矢先に、eフューエルに関する法律が拡大されると、バッテリーEVに向けた規制の道筋を台無しにすると主張している。
タバレス氏は、eフューエルが本当にカーボンニュートラルであるかどうか、コストを劇的に下げられるかどうかについて、「第一のシナリオは、eフューエルがパラダイムを壊さないというものです」と述べた。「その場合はわたし達は安定し、EVを推進し続けることになります」
「第二のシナリオは、パラダイムを破壊してしまうというものです。その場合、わたし達はどうすればいいのでしょうか? 2035年の禁止まで、まだ12年あります。もし、eフューエルの製造コストを大幅に削減する方法が見つかったら?」
「これらの疑問に対する答えはありません。しかし、これがわたし達の抱えている大きな問題なのです。今の戦略を実行するには、20年必要です。その20年の間に、『社会にとってより低コストで、地球にとってより良い結果をもたらし、実行がより簡単なソリューションを見つけた』という画期的な発見がなされない可能性はどれくらいあるのでしょうか?」
タバレス氏の主張は、政治家によるテクノロジーを無視した規制に反対するものであり、排出量を減らすには別の方法があるというものだ。
「独断的な意見ではありません。わたし達は100年もの間、テクノロジーの微調整に取り組んできたのです。それが突然、外の世界から、最適化する時間が非常に限られている真新しい技術で同じ効率を実現しろと言われるのです」
「政治家には尊敬の念を抱いていますが、彼らが本当に耳を傾けているかどうかはわかりません。わたしは、意見を共有したいだけで、誰かを責めているわけではありません。政治家は難しい仕事だと思いますから、彼らには敬意を表します。しかし同時に、誰も難しい問いかけをしないのであれば、誰がするのでしょう?」
「わたしはEVに全力投球し、ステランティスが最高のEVメーカーであることを世界にアピールしています。与えられた規制の枠組みの中で、全力でそのゲームに取り組んでいるんです。ただ、この規制の枠組みは、社会にとってベストなのか? 地球にとってベストなのか? それについては本を1冊書けるでしょう」
「eフューエルについては、念のため、ステランティスのエンジンが対応しているかどうかを確認中です。今は、eフューエルが本当にカーボンニュートラルであること、いつかコストが同等になることをステークホルダーに実証してもらおうと考えています」
「面白いもので、政治的な観点からは彼らは何と言うでしょう? すぐに『金持ちのための燃料だ』という “広報活動” を始めるでしょう。それはとても魅力的な広報活動で、金持ちのためだと言えば、誰もが『ああ、わかった、気にしない、金持ちのものだ』と言うでしょう」
「ブレイクスルーがあったらどうするのか? ギガファクトリーをどうするのか? わたし達が業界として行ってきた変革はどうするのか、誰がそのお金を払うのか? リスクを察知した政治家たちは、『いや、別に我々は押し付けたわけではない』と言い始めます。何を言っているのか。これは、彼らが提起すべき問題なのです」
タバレス氏は、ステランティスがどのような規制を受けようとも生き残り、成長していくことに何の懸念もないと述べた。しかし、彼が懸念しているのは、法規制の変更によって社会が混乱し、数百万人を雇用する巨大産業が安定を失うことである。
「わたしは社会のこと、欧州のこと、西洋のことを心配しています。今後20年間、すべてが順調に進むという考えは大きな賭けになります」
ステランティスは2038年までにCO2排出量「実質ゼロ」の実現に取り組んでおり、2019年以降、すでに排出量を30%削減したという。来年までにステランティスの新車ポートフォリオの半分をEVにするというが、それが販売台数の半分に相当するかどうかは「顧客が決めること」であるとした。これも、価格的な理由からまだEVに対する需要がないことを意味している。
タバレス氏は、次期排出ガス規制ユーロ7への対応に向けた投資を続けるが、EV化を重視するため、「最小限のリソース」の投入しか考えていないようだ。
「今、希少なリソースをユーロ7に投入すると電動化の妨げになります。それは果たして意味があるのでしょうか? それとも迷いの表れなのでしょうか?」
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e燃料はこうして作られる
<このニュースへのネットの反応>
社会に混乱を招いてるのは自分の都合に合わせてゴールポスト動かしまくる行為それ自体だろ
純ガソリン車禁止が一番社会を混乱させてる
EV一辺倒は社会に混乱をまねく。
「バッテリーEVに向けた規制の道筋を台無しにする」とか、それこそ知ったことかよ。充電問題・充電池廃棄問題がいまだに解決しないものをだれも望んじゃいないよ。
で不利になったらまたルール変えるんでしょ?
0カロリー理論みたいなアホな事はやめてくれ
散々「環境問題が~」と騒いで外国車の締め出し進めて、いざ電気自動車で稼ごうと思ったら政治家が「ガソリンでも環境に良い物作れそうだからそれだったら問題ないよ」と環境問題を軸に話をし始めて「いや、それは困る、稼げなくなる」ってお話なだけだな。
結局自分たちの利権が大事で環境何か二の次
ええと?「大企業(とその傘下グループ)の雇用を守るために、国はルールを曲げろ」と言っているのか?配慮すべきか/するならどの程度かは国の判断領分だ
EV以外の選択肢にも可能性があることは、当初から言われてただろ?それを無視して利権のためにEVごり押ししたんじゃねえか。それが失敗したからと言っていまさら泣き言とは、見苦しいにも程があるねえ。
EVが環境に良いなんていうのが幻想だと既にバレてるのに頑なに認めようとしないな。まぁ日本は化石賞を受賞しながら見守れば良い。
本格的にEVを検討し始めるのは環境ではなく利便性・経済性を考慮した結果、軍・警察・消防の車両をすべてEVに統一する国が現れてからだから… それまでは長い年月を掛けてデバッグの終わってる化石燃料のほうが優位なんよ。
EV火葬車はいらないです。
二人世帯の一日の消費電力平均は約10kWh。テスラのEVの電池容量は56~75kWh。一回の充電で、5~7世帯が一日で消費する分の電力が必要になる。その電力は発電所でなにがしかのエネルギーを消費して発電しているわけで、全部電気自動車にするということは、発電に必要な消費エネルギーが莫大に増えるから、車に注いでた燃料を発電所に回さないと足りないだろうな。
社会にとってベストなのか?→正義は人それぞれ違うので画一的な答えが出るわけない。地球にとってベストなのか?→それを考えるなら「化石燃料燃やすのやめろ」で終わる。考えるべきは、複数の選択肢の中から持続可能性を保ったバランスがどういう比率であり、そを実現するための政策を提案して浸透させるか。
いい加減欧米の意識高い()方策に寄せるのやめろっての。国によって事情が違うのに、連中だけが利益が出る枠組みとか、相変わらずの支配者意識だよね。欧米はできレースでしか勝てないポンコツ集団だよ。