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『「保険にはほとんどメリットがない」と考えるハーバード卒・パックンが、絶対に入るべきと力説する「保険」とは』について
25年以上前に日本にやってきたパックンが驚いた制度とは?
■保険は「メリットがほとんどない」特殊な商品
お金の使いみちの中でも、ちょっと特殊なのが「保険」です。
保険の仕組みは、「何か(保険事故)が起きたら、保険金をもらえる」というもの。
だから、その「何か」が起きるまではメリットがありません。
まあ、詐欺ではありませんが、僕ら消費者は、保険については「本当にいる?」と慎重に考える必要があります。
「入院したら日額1万円」とか「手術をしたら10万円」とか、そういう保険があります。
僕は、民間の医療保険については、みんなが入る必要があるとは思いません。
というのも、日本の公的医療保険はとても充実しているから。
日本では誰もが公的医療保険に入っていて、医療費の窓口負担は原則3割です。
さらに高額療養費制度があるので、普通は月々の医療費が10万円程度に収まります。
それに、住んでいる自治体によっては子どもの医療費が無料の可能性もあります。
計算式は省きますが、たとえば70歳未満で年収500万円の人が大病を患ったとしましょう。
ひと月で100万円の医療費がかかった場合、窓口ではまず30万円を払わないといけませんが、その後、国から高額療養費として払った分の大半が返ってくる。
それでも治らなくて、1年間、毎月100万円かかったとしても、年間の自己負担額は、最高でも66万1890円までになります。

■日本では「医療費のせいで破産」という事態は少し考えにくい
僕は半年の生活費をエマージェンシー資金として確保するよう勧めましたが、この資金があれば、医療費のために破産するような事態は考えにくいです。
とくに会社員なら有給休暇が使えるし、療養中の手当ももらえます。
たとえ仕事を失っても失業手当をもらえるし、本当にどうしようもないときは生活保護がある。
生活保護を受けた場合には、医療費はほぼタダになります。
そう考えると、ほとんどの人にとって、「医療保険がないと本当に困る!」という事態はあまり考えられない。
「保険は安心料だから」という考えはわかるけれど、その安心料だけで毎月1万円、2万円を払うのって、ちょっとバカバカしいと思います。
保険料を老後計算機にかけたら、もしかすると数千万円単位でお金が無駄になっているかもしれませんよ。
海外旅行中の療養には、日本の公的医療保険が対応していないので、気を付けましょう。
僕の妻は旅行中に風邪をひいただけで、アメリカの病院で30万円も請求されました。

僕自身も湿疹が出て、アメリカの病院で塗り薬を出してもらっただけで6万円かかった。
次の病院で「最初にもらった薬はこの湿疹にとって餌みたいなものだよ」と言われ、違う薬をもらいました。
海外旅行は、無保険だと本当に痛い目を見ます。
ぼくが初めて書いたお金の本『パックン式 お金の育て方』では、そういった要素をたくさん盛り込みました。
(元記事の出典:AERA dot.)
『「保険にはほとんどメリットがない」と考えるハーバード卒・パックンが、絶対に入るべきと力説する「保険」とは』についてTwitterの反応
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@yoshiki7111「保険」はとても不思議な制度です。ハーバード大卒のパトリック・ハーラン(パックン)は、保険には「ほとんどメリットがない」と断言します。25年以上前に ...リンク:https://t.co/dH8WiwYlwtタ グ:#保険 #ニュース