【西岩部屋の幹希の里】実母と祖母がなぜ誹謗中傷に走ったのか?実母らからの誹謗中傷被害の内容と影響とは?
(出典X:公式西岩部屋@nishiiwabeya)

2024年10月、西岩部屋所属の若手力士・幹希の里(みきのさと)が、自身の実母と祖母から長期間にわたって誹謗中傷を受けていたことを公表し、大きな話題となりました。

彼は、この事実を公にすることにより、家族関係の複雑さだけでなく、相撲界におけるプライベートな問題がどのように力士に影響を与えるかを浮き彫りにしました。

これまでにもスポーツ選手が家族問題を抱えるケースはありましたが、実母と祖母からの誹謗中傷というケースは極めて稀です。

幹希の里は、公表に踏み切るまで相当な葛藤を抱えたことでしょう。

しかし、誹謗中傷の内容が精神的な負担を引き起こし、相撲の稽古や日常生活に悪影響を及ぼしたため、告白せざるを得なかったとされています。

本記事では、幹希の里が受けた誹謗中傷の具体的な内容、家族関係の複雑さ、そして今後の対応策について詳しく掘り下げます。

西岩部屋の幹希の里とは?

幹希の里は、兵庫県尼崎市出身の若手力士で、2024年現在19歳。

幼少期から相撲に打ち込み、地元の小学校では全国大会で活躍するなど、その実力は早くから注目されていました。

2019年に西岩部屋へ入門し、以来、熱心に稽古を重ねています。

幹希の里のプロフィール
  • 四股名 :幹希の里(みきのさと)
  • 本  名:田中優霧
  • 生年月日:平成17年1月20日
  • 年  齢:19歳(2024年現在)
  • 出身地 :兵庫県尼崎市
  • 所属部屋:西岩部屋
  • 番  付:序二段西十八枚目
  • 初土俵 :令和2年3月場所
  • 身  長:182.5cm
  • 体  重:117.8kg
  • 経歴と成績:幹希の里は、令和2年3月場所で初土俵を踏みました。2024年の九州場所では序二段西十八枚目として出場し、4勝3敗という成績を収めています。

西岩部屋は、徹底した基礎練習と親方の細やかな指導で知られ、力士たちが心身ともに強く育つことを目指す部屋です。

幹希の里も、こうした環境で力をつけ、十両昇進を目指す意欲的な若手力士の一人です。

彼は、相撲界では小柄な方に分類されるものの、持ち前のスピードとしなやかな体の動きで対戦相手を翻弄するのが特徴です。

幹希の里という四股名は、彼の目標である「未来への希望」と、彼を育てた地域である「幹の里」を表現したもの。

これには地元や支援者たちへの感謝の思いも込められています。

彼のこれまでの努力と戦績を考えれば、家族からの誹謗中傷がいかに大きなショックとストレスであったかが容易に想像できます。

それはただの精神的な打撃にとどまらず、彼のキャリアにも影響を及ぼすほど深刻なものでした。

誹謗中傷の内容と経緯

幹希の里が受けた誹謗中傷は、主に「今日も晴れ」と「メロンパン」という2つのSNSアカウントから行われていたことが確認されています。

これらのアカウントは、幹希の里が相撲の稽古や取り組みについて投稿するたびに、執拗な中傷コメントを繰り返していました。

その内容は「実力不足」や「相撲に向いていない」といった技術的な批判だけでなく、「家族の恥」「あなたは無価値」といった個人的な侮辱も含まれており、彼の精神的な負担を増大させるものでした。

これらのアカウントは、1ヶ月に400件以上もの誹謗中傷を投稿しており、その内容には西岩部屋や親方への虚偽のパワハラ告発が含まれていました。

幹希の里の父親もまたSNSで西岩部屋に対する根拠のない批判や不満を投稿しており、この行動が公表されるきっかけとなりました。

父親は、親方や女将さんへの指導方法について作り話で批判し続けていました。

西岩部屋は、幹希の里がこのようなコメントに悩んでいることを知り、早急に対応を開始。

これらの投稿は事実無根であり、最終的に謝罪と誓約書が提出されたため、刑事告訴は取り下げられました。

弁護士を通じてアカウントの持ち主を特定するための調査を進めた結果、驚くべき事実が判明しました。

それは、これらのアカウントが実母と祖母によって運営されていたということです。

この事実は、幹希の里にとってさらに大きな衝撃であり、「家族が自分を応援するどころか傷つけていた」という悲しい現実を直視せざるを得ない状況となりました。

彼がこの問題を公表したのは、誹謗中傷の影響を減らすだけでなく、自身の心の整理のためでもありました。

彼はインタビューで、「自分の夢を応援してくれる人たちに感謝し、誹謗中傷に屈しない」と語り、これからも相撲道に邁進する意志を表明しています。

実母と祖母がなぜ誹謗中傷に走ったのか?家族関係の複雑さ

幹希の里が誹謗中傷を受けるに至った背景には、複雑な家族関係が存在します。

彼の実母と祖母がなぜ誹謗中傷に走ったのか、その動機は未だに明確にはされていませんが、過去の家族内のトラブルや経済的な問題が関連している可能性が指摘されています。

幹希の里は、母親とは幼少期から距離を置いて育ってきたとされています。

彼の父親が彼の養育を主に担っており、実母との接点は少なかったようです。

このような家庭環境は、彼のメンタルに悪影響を及ぼし、相撲の稽古や試合にも支障をきたすことがあったとされています。

さらに、弟である里田中も相撲界に身を置いていたものの、家庭内の問題や誹謗中傷が原因で引退に至ったとの情報もあります。

幹希の里は、兄弟がともに力士としての夢を追う中で、実母や祖母からの攻撃に悩まされていた可能性があります。

母親や祖母が誹謗中傷を行った動機について、ある報道では「金銭トラブルが一因となっている」とも伝えられています。

経済的な不安や家族内の争いが、このような形で外部に発露されたことは、家族の在り方や支援の必要性について考えさせられる部分があります。

家族間の対話が不十分であったことも、関係修復の困難さを招いているのかもしれません。

西岩部屋の対応と今後

幹希の里が家族から誹謗中傷を受けていたことが公にされると、西岩部屋はすぐに対応策を講じました。

西岩親方は、幹希の里の精神的な健康を最優先とし、カウンセリングを含むメンタルケアを開始。

また、SNSを通じた中傷が再発しないよう、弁護士と協力して法的措置を取る方針も示しました。

これにより、力士たちが安心して稽古に励める環境を整えることを目指しています。

西岩親方はインタビューで、「幹希の里の勇気ある告白に感謝し、彼の今後の成長を全力で支える」と述べました。

親方自身も、若い力士たちが安心して相撲に打ち込める環境づくりに努めることの重要性を再認識したと語っています。

また、誹謗中傷の被害に遭った他の力士たちに対しても、同様の支援を提供することを考えているといいます。

幹希の里自身も、この逆境を乗り越えて相撲道に邁進する決意を示しています。

彼はインタビューで、「どんな困難があっても夢を諦めない」と力強く語り、多くのファンや支援者から励ましの声が寄せられています。

今後、幹希の里は精神的な成長とともに、さらに力強い相撲を見せることが期待されています。

一方で、ネット上の誹謗中傷問題は相撲界全体の課題でもあります。

力士だけでなく、一般の人々も同様の被害に遭う可能性があるため、法整備や教育を通じて、ネットリテラシーを向上させる取り組みが求められます。

幹希の里のケースは、その必要性を改めて浮き彫りにしたものといえるでしょう。

おわりに

幹希の里の告白は、ネット上の誹謗中傷が家族関係にも影響を及ぼすことを示した象徴的な事例です。

今回の事件は、家族の支援が力士にとってどれほど大切かを改めて認識させるとともに、力士自身の精神的な成長と戦い続ける姿勢を際立たせました。

特に、誹謗中傷が家族間の複雑な問題に絡む場合、それを乗り越えるには精神的な強さだけでなく、適切な支援と理解が必要です。

幹希の里は、自身の体験を踏まえて、「ネットでの誹謗中傷は人を深く傷つけるものであり、軽視すべきではない」と述べており、今後は同じような被害に遭っている人々に対しても勇気を与えたいと考えています。

彼の取り組みは、多くの人にとって「諦めない心」や「逆境に立ち向かう力」を学ぶ機会となるでしょう。

一方で、家族の支えが力士の成長にどれほど影響を与えるかを考えると、家族内の問題をいかに解決するかが、力士のメンタルやキャリアにとって重要な課題であることは明白です。

力士の育成においては、相撲技術の向上だけでなく、精神的な健康を支える仕組みも必要です。

このような事例を通じて、読者の皆さんも誹謗中傷の深刻さや家族の絆の重要性を再確認し、日々の言動に気を付けるきっかけになればと願います。

幹希の里の今後の活躍を祈りつつ、私たちもまた、誹謗中傷を許さない社会を目指して行動していきましょう。

FAM8

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