【理解不能!!】プーチンは今なぜウクライナ侵攻に踏み切ったのか・・をまとめてみました!
「今なぜウクライナ侵攻に踏み切ったのか?」…このことについては、いろいろな方が自説を唱えていて、真実がなかなか図りにくいのが事実です。
まー、プーチンにしかわからないか、プーチンも明確なロシアの進行について説明ができていないように感じますが・・・。
いずれにしても、このことによって命をなくされた方がいらっしゃることには、どんな説明であっても理解できません。
まとめてみました。
米国防総省やウクライナ政府によるとロシア軍は3方向から攻撃し、短距離弾道ミサイルなど1000発以上を使用。
ベラルーシとの北部国境や南部クリミア半島との境界から地上部隊が侵入した。
ロシア国防省はロシア軍がウクライナにある陸上の標的83カ所を破壊し、24日の攻撃目標を達成したと発表した。
軍事侵攻に先立ってプーチン大統領は、2月24日午前6時(日本時間24日正午)頃、国営テレビで放送したビデオ声明で表明した。
「(ウクライナ東部の住民が)ロシアに支援を求めている。ウクライナ政権によるジェノサイド(集団殺害)にさらされている人々を保護するために(地域の)非軍事化を目指す」と説明した。
あくまで人道目的での軍事作戦だと強弁した。
「ロシアの計画にはウクライナの占領は含まれていない」と説明し、ウクライナに抵抗を諦めるよう迫った。
一方、国連安全保障理事会は日本時間24日午前11時半すぎから緊急会合を開催した。
グテレス国連事務総長は会合後、記者団に対し「人道の名の下に、軍隊をロシアに戻すよう(プーチン)大統領に求める」と述べた。
同事務総長がウクライナに関して声明を出すのは筆者の知る限りこれが最初である。同事務総長は、これまでのところ、平和的な解決のための仲介に当たっていない。
さて、筆者は拙稿「徹底解説:ウクライナ危機とNATO東方拡大の歴史(2022.1.24)」で、「ロシアは、第3次世界大戦に発展する恐れのあるウクライナへの大規模侵攻は行わず、今回もクリミア併合と同じ手法を取ると見ている」と述べた。
すなわち、クライナ東部の親ロシア派武装勢力が実効支配するドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国地域を「独立国家」として認め、ロシア人保護を名目に軍を派遣し、次に両共和国をロシア連邦に編入する。
そして、親ロ派地域を足掛かりに勢力範囲を広げ、現ウクライナ政権に圧力をかけるというものである。
ところが、ロシアは、筆者の推測と異なりウクライナ全域に対する軍事侵攻に踏み切った。
なぜロシアは軍事侵攻に踏み切ったのか。その他にもいろいろな「なぜ」がある。以下、それらの理由等を考察してみたい。
1.なぜロシアは軍事侵攻に踏み切ったのか
米国が軍事力の行使を放棄した
米国は2021年12月の時点で、「ロシアによるウクライナ侵攻に対抗するため、米国が単独で軍事力を行使するような選択肢は今のところない」と述べた。
また、NATO(北大西洋条約機構)も、東欧の同盟国の防衛力強化のための部隊派遣を行ったが、ロシアによるウクライナ侵攻に対抗するために軍事力を行使するとは明言していなかった。
2月25日になって、NATOのストルテンベルグ事務総長は、ロシアのウクライナへの侵攻を厳しく非難しつつもウクライナに部隊は送らないと述べた。
米国が早期に軍事力行使を放棄したことにより、プーチン大統領は、米国をはじめとするNATO軍との軍事衝突のリスクを恐れずにウクライナ全域に対する軍事侵攻することができた。
いくらプーチンといえども欧米諸国との大規模軍事衝突は避けたかったであろう。
ロシア側は、米国をはじめNATOの部隊の活動状況を偵察衛星などで監視し、部隊が作戦準備態勢にないことも把握していたと思われる。
さらに、今回、ロシアは核弾頭を搭載できる弾道ミサイルの発射演習を行うなど、欧米への揺さぶりを強めた。
もともと米国が軍事力行使を放棄したのは軍事衝突が核戦争に発展する可能性を恐れたからであると見られている。
つまり、ジョー・バイデン大統領は初めからプーチン大統領とのいわゆる“チキンレース”に敗北していたのである。
“チキンレース”では、当事者の胆力だけでなく自国の国民やマスコミの支持がなければ勝利できない。
プーチンの頭の中を理解できなかった
テレビのさるコメンテイターが、大国ロシアの大統領がこのような国際法違反を行うのは信じられないと述べていた。
脳科学者の中野信子氏は、歴史的な英雄や指導者もサイコパスであった可能性があると指摘する。
彼らは良心や共感性が欠如しているので、他者の痛みや苦しみを理解することがない。
しかしその一方、リスクへの不安も感じないので、プレッシャーにさらされても極めて冷静な判断を下し行動することができるとも指摘している。
欧米諸国はプーチンに重い代償を払わせると主張するが、他者の痛みや苦しみを理解することのできないサイコパスであるプーチンには経済制裁は効果がないであろう。
中国の習近平国家主席、北朝鮮の金正恩総書記なども中野氏がいうサイコパスに該当しているのではないかと筆者は思う。
国連・安全保障理事会が機能不全
国際社会において唯一の包括的・普遍的な組織である国連の中で、国際の平和と安全の維持につき主要な責任を有している安全保障理事会が機能不全に陥っている。
ロシアはこの状況を好機と見た。
国連は、第2次世界大戦を防ぐことができなかった国際連盟の反省を踏まえ、米国、英国、ソ連、中華民国などの連合国が中心となって設立(1944年)された。
国連設立の最も重要な狙いは、国際連盟の失敗を反省し、国連軍による集団安全保障制度を導入し、戦勝五大国(米・英・ソ・仏・中)の安全保障理事会における意思決定を重視した。
そのため、①安全保障理事会に大きな責任と権限を付与し②常任理事国に拒否権を付与した。
しかし、常任理事国に拒否権を付与したことがあだとなり、常任理事国間の対立を背景に常任理事国が拒否権を行使するため、何ら重要な決議が採択されない状態となっている。
国家間の紛争を解決する権威ある組織が世界に存在しない
岸田文雄首相は2月25日、ロシアによるウクライナへの大規模な侵攻を受けて記者会見で「力による一方的な現状変更の試みで、明白な国際法違反だ。国際秩序の根幹を揺るがす行為として、断じて許容できず、厳しく非難する。」と厳しく批判した。
しかし、ロシアは、自国民保護のために軍が行動していることを理由に国際法違反ではないと主張するであろう。
では、ロシアと欧米の言い分のどちらが正しいかを判断するは誰なのか。
オランダのハーグには国家間の紛争を平和的に解決することを任務とする国際司法裁判所が存在する。
国際司法裁判所は、被告国が裁判の開始に同意して初めて裁判が開始される。その判決には法的拘束力があり、一方の国が判決に従わない場合には国連の安全保障理事会は判決に従うように「勧告」することができる。
だが、ロシアが常任理事国である限り、ロシアを非難する「勧告」は決して発出されないであろう。
とするならば、大国であれば国際法を守らなくてもよいことになる。まことに不条理な話である。
2.なぜ今なのか
(1)戦術的側面
●ロシア軍は、早期に行動を起こさない場合、夏まで侵攻を待たなければならなくなる。
3月にはこの地域は悪名高い「ラスプティツア」と呼ばれる時期となり、道や田野は雪解けによる泥でぬかるんだ状態となり軍事行動の障害となるからである。
●ロシアは、2021年11月頃から、ウクライナとの国境周辺に約10万の大規模な部隊を集結させた。
極寒のこの時期に3か月以上野営することはお金もかかるが兵士の士気にも影響する。2月末が限界であったのであろう。
(2)戦略的側面
●今、米中間で熾烈な覇権争いが続いている。そして、米国の関心がアジアにあることは否めない。
現に、今回のウクライナ情勢についても米国はイニシアチブを取ろうとしていない。
結果、欧米の足並みが揃わない。プーチンは今がチャンスと見て、ウクライナに軍事侵攻をしたのであろう。
●今、中ロ関係は、歴史上最も良好である。
ロシアは、欧米諸国から経済制裁を科されても中国からの支援が期待できると見ているのであろう。
中国の習近平国家主席とプーチンは2021年5月19日、中国でのロシア製原発の新規建設に関する記念式典にオンライン形式で出席した。
新華社によると、習近平氏は2021年が善隣友好協力条約の締結から20周年となることに触れ、「両国関係を幅広い領域で、より深く、より高い水準へと発展させていく」と強調。
プーチンも「露中関係は歴史上、最も良好で、習近平主席との共通認識は着実に実行されており、協力の範囲は日増しに広がっている」と述べた。
また、プーチンは北京オリンピック開会式に合わせて中国を訪問し、習近平主席と会談した。
プーチンとしては、ロシアの安全保障上の懸念について中国から理解を取り付けたと見られている。
おわりに
中国は、今回のロシアのウクライナへの軍事侵攻対する国際社会の対応は、将来の台湾侵攻や尖閣諸島占領に向けた参考事例にするであろう。
わが国とっても他山の石である。
中国は、2014年のロシアによるクリミア侵攻で当時のバラク・オバマ米政権を含む国際社会がロシアの行動阻止に向けて積極的に動かなかったと見ている。
今回のウクライナへの軍事侵攻については現在進行中であるが、これまでのところ、バイデン米政権を含む国際社会が毅然とした対応をしたようには見られない。
対抗手段が経済制裁に限定されている。
仮に、尖閣諸島有事の際、ウクライナと同盟国日本に対する米国の対応は異なるであろう。
しかし、米国を頼ってばかりではいられない。
軍事力による脅しには、毅然として軍事力で対応する覚悟と準備をしていなければならない。そのためには国民とマスコミの支持が不可欠である。
[もっと知りたい!続けてお読みください →] ウクライナ侵攻したロシア軍はどこまで強いか [関連記事]
2022年ロシアのウクライナ侵攻(2022ねんロシアのウクライナしんこう)は、2022年2月24日に開始したロシアによるウクライナへの全面侵攻である。攻撃は、長期にわたる軍事力の増強、ロシアによるドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の国家承認、続いて2022年2月21日にウクライナ 111キロバイト (13,436 語) - 2022年2月27日 (日) 00:10 |
<このニュースへのネットの反応>
オタクの記事でウクライナ侵攻はあり得ないとか、マスコミの煽りだとか、バイデンの狙いとか、トランプがとかデマを撒き散らしたことについての釈明を先ず書くべきでは?
勝てると思ったからだろ、ロシア軍が大挙侵攻すれば親ロシア(幻想)なウクライナ人は諸手をあげて歓迎するって、ウクライナ人にガチで嫌われてるとは思って無かったのさ。 DV元夫が元妻は今でも俺を愛いしているはずだって勘違いしてるように。
あのツイートは他国の情勢をあまりにも感情的に簡略化しすぎではないだろうか。日本で行ったらコーラとハンバーガーを与えてハリウッド映画見せたら懐いたニホンザル言われてるようなものだ。沖縄が独立するといったら独立させるのかと。
イングランドとスコットランドの関係はどう表現するんだ?スコットランドはEUという新カレがいるのにイングランドという夫が離婚してくれないとでもいうのか?あまりにも勝手すぎる。そもどちらも元はキエフ公国なのだから家の相続権争いと喩えた方がまだわかりやすい。DV夫というのならNATOはDV夫が怖くて何もできない今カレなのか?あまりにも人間をバカにしすぎてないか…?
プーチンにとって国境を接した隣国がNATOに加盟するってのは、隣の家に超弩級変質者が引っ越してきた的な嫌悪感があるのだろう。グルジアへの対応もそうだったし。NATO側はウクライナに大きく肩入れすると、全面衝突化してしまう可能性に尻込みしている感じか。
アルバニア決議で中華人民共和国を承認して台湾を国連から除名したことについてはどう表現するんだ?こんなのいくらでもあるぞ。あまりにも西側的な視点すぎやしないか。その中華人民共和国の毛沢東の肩を抱いたのはニクソンで、鄧小平と握手したのはカーターじゃないか。大変な裏切り行為だよ。日本にとっても台湾にとっても。そしてニクソンとの密約を反故にしたのも日本じゃないか。
我が国日本はかつて共に英と戦ったインドと友好的だけど、そのインドから独立したパキスタンとも友好を築いている。そしてインドとパキスタンはお互いに争い合ってるんだぞ。それをどちらか一方を悪者にできるのか?それともアメリカに味方しない者はアカの手先というハートマンの法則か?そのアメリカはいつウクライナを助けるんだ?そういう論理が成り立ってしまう。浅はかだよ。
欲張りな欧州がウクライナを欲したから。
のわりにNATO加盟は拒否してるんだよな、金だけ搾り取りたかったのか?
係争地抱えてる国はNATO入りできません!からのNATO入り直前だけおとなしくて後に戦争しまくってるトルコもいるし、結局アメリカの匙加減よ
つまりここでもバイデンか
NATOの空爆に期待は高まるばかり。外交素人のトランプを一期とは言え大統領に選んだ米国人の罪は重い。
その内分かるだろう何故よりも日本は中国や半島を警戒すべきだろ。
トランプは良い仕事をした。ロシアのために(笑)。
原油の値段が高く、戦費の調達が容易なタイミングだったのかな?
トランプがしたことについて詳しく書いてほしい。あと侵略は時間の問題って感じなの
平和ボケでどの国も日和見になっている+コロナによる経済停滞で戦争する金が無い。
盗めるものは盗むし、奪えるものは奪うのがロシア式って事さ。人道がどうとか言ってますが、瀕死で倒れている相手から強盗した物ですら”奪った物は俺のもの!”と超えたからかに言えちゃう奴ですよ。人間として屑なんですよ。
トランプがしたこと> って言ったらNATOにケチ付けたこと? でもその後マクロンがNATOに悲観的な意見を出したら猛批判した。???ってなったな。あれは何だったんだろ… 単に「欧州とロシアとかどうなろうが興味ないから勝手にしろ」ってことかと思ったわ
個人的にはコリ・シェークのトランプ評バイデン評が頭に残ってるんだけど、それならそれで、もっと違う奴を選ぶか連れて来いよってなるんだよね…
一刻も早い憲法9条の削除が必要。改正ではなく削除しなければ日本はロシア中国のような侵略者に蹂躙されるだろう。
アルツハイマーかパーキンソンじゃないかな(^oo^)
1ゲスト> ソ連生まれKGB育ちを理解できるとは少なくとも自分は思えない。鎌倉武士の常識とかそういうレベルの話。西側のメディア(人間)は極端な思考・意見を先ずバカにする(悪いばかりではないけど)。だからロシア侵攻は有り得ないし、それを警戒する奴もバカだと斜に構える。そんなのは内輪(西側)の中だけでしか通じないってのにね
プーチンが率いるロシアの目的として黒海艦隊の安全や陸路での補給路の確保などの軍事的な理由をなぜ考えないんだ? 素人目に見てもウクライナがEU入りしたら主要基地のセヴァストポリに艦隊を置いておくリスクは格段に高くなると思うんだが。
ポロニウムでの暗殺然り、ヤツに逆らったせいで対戦車ライフルで頭吹き飛ばされた元リングスの格闘家(マフィア)もいた。従わないなら暴力に訴えてでも排除する。アカを拡大させ、国民の支持を得て独裁の座に居続ける。理由と言うならわりかし単純かもな。
おれはプーチンがボケ始めたんじゃないかと疑っている
ここのスレを読むと、トランプ感染者がロシアの工作員だということがよく分かる。あるいは工作員の受け売り。
偽ニュースの一例を挙げる。「…その後マクロンがNATOに悲観的な意見を出したら(トランプが)猛批判した」と書いてあるが、マクロンが「NATOはトランプのせいで脳死状態だ」と言ったことをトランプが猛(妄?)批判したんだよ(笑)。
さぁ?当時の副大統領が大統領になり,さらには五輪まで来て,五輪でスカかましたからか?
それとも戦争論を問いたのか?((((゜д゜;))))俺は知らん!何も知らん!((((゜д゜;))))
国技とも言えるフィギアがね~
故意や過失があったらね~。NATO加盟みたいに?ギャーハハハハハハハハハ(≧∀≦)
ソビエト病のお薬飲んでる人とグラスを共にしたのか?ハーハハハハハハハハハハ(≧∀≦)
つくづく思う。平和な日本国に生まれて良かったと。*なのがたまに傷だが
なぜ今って完全なロシアペースになってる現状こそが答えだろ。頭のお花ばっか見てないで現実くらいは把握しろよ
タイミング以前に侵攻しないこれだけの理由とか記事打ってたのはなかった事にするのか?
ccx>ごめんなさい、私の勘違いだったみたいです。あの時NATOに関して起きたゴタゴタは、先に書いたような流れだと思ってました(トランプ氏の供出金云々の発言切っ掛け)。でも内容的にはトランプ批判的なのに、なぜトランプ感染者なんでしょう?アンチトランプ認定じゃなく?
プーチンボケたって…プーチンってそれこそバイデンやトランプより若いだろ。プーチンからみりゃ、トランプも爺さんの一人。勿論若くてもボケる人はいるが。
>herどの NATOの中核の筈なのに、軍縮しすぎてボロボロになったドイツに文句言ったんだよ だから偶に敵対関係になるフランスが皮肉言った訳で… 『陸軍に創設した特殊部隊』が何時の間にか極右化したくらい、陸海空、どれも悲惨だぞ、現在のドイツ連邦軍って(眩暈
この記事の内容だと、バイデンよりトランプの方がマジでうまく対応したんじゃないか?ってなるけど……
実際のところは8年間機会を伺ってた感じだし、いつまで経ってもNATOに入れないからNATOが口だけって見切られたんじゃねぇの?
T-Rex Hi>なるほど、ドイツが色々とアレなのは知っていましたが、フランスの発言は極論、特に意味なかったんですね。トランプNATO関連は、「もっと金出せ」にはそれはそうと思い、「中東入れるべき」には一理あると感じ、「ブラジル入れる」には何言ってんだコイツと思い、時代遅れとか脱退とか色々揺さぶってそれきりだったので、結局何だったんだ…って思ってました。
国連が全く機能してないよな?国連こそが憲法9条の理念を元にして行動するべきだろう、憲法9条を個々の国に押し付けても全くの無意味だ。
プーチンがニコライ二世の道をたどる可能性について。