近年、SNS上で大きな話題を集めた暴露系インフルエンサー「Z李(ゼット・リー)」。
彼は、芸能人のゴシップや裏社会に関する情報を次々と暴露し、その過激な発言や行動で多くのフォロワーを獲得していました。
しかし、2024年11月に逮捕され、その正体が田記正規(たき まさのり)という人物であることが明らかになりました。
この記事では、Z李の正体やこれまでの活動、そして逮捕に至る経緯について詳しく解説していきます。
Contents
Z李とは?その正体は田記正規?
Z李は、SNS(旧Twitter、現X)で90万人以上のフォロワーを持つ影響力のあるアカウントを運営していた人物です。
彼は、主に芸能界や裏社会に関する暴露を行い、その過激な内容が多くの注目を集めました。
特に、競馬や競艇などのギャンブル情報も発信しており、一部ファンからは「ダークヒーロー」として崇拝されていました。
しかし、匿名で活動していた彼の正体が2024年11月13日の逮捕によって明らかになりました。
田記正規という本名が報道されるとともに、彼が裏社会との繋がりを持っていた可能性が浮上し、多くの人々に衝撃を与えました。
田記正規の経歴:慶應義塾大学卒業から裏社会へ
田記正規は、実は慶應義塾大学を卒業した高学歴者です。
しかし、その後彼は裏社会へと足を踏み入れ、スカウト業界で頭角を現しました。
神奈川県横浜市を拠点にスカウト会社を運営し、多くの人脈を築いていったとされています。
さらに、彼は人気漫画『新宿スワン』に登場するキャラクター「滝マサキ」のモデルではないかという噂もあります。
滝マサキはスカウト業界で活躍するキャラクターであり、田記氏の裏社会での影響力がフィクションに反映された可能性が指摘されています。
田記氏が多様な分野で活動している理由としては、以下のような見解があります:
- 情報収集能力と人脈:「Z李」は独自のネットワークを持っており、裏社会の情報を集める能力に長けているとされます。その背景には、彼自身の生い立ちや人脈が関係していると考えられています。
- 強い影響力を持つ発信:彼の投稿は過激でありながらも興味深く、一般人が知りえない情報を公開することで多くの人々を引き付けています。SNSでの影響力が強い彼は、しばしばトレンドに上がる話題を提供し続けました。
Z李のこうした活動は賛否両論を呼んでいますが、彼が情報の提供者であると同時に、問題の根源にも関与しているとの見方もあり、その行動が常に監視の対象とされてきたのです。
「新宿スワン」の滝マサキモデルとの噂とは?
漫画『新宿スワン』に登場するキャラクター「滝マサキ」のモデルが、インフルエンサーZ李(本名:田記正規)ではないかという噂が広まっています。
この噂は、Z李の実際の経歴や活動内容と、滝マサキの描写にいくつかの共通点があることから生じています。
滝マサキとは?
『新宿スワン』は、スカウト業界を舞台にした物語で、滝マサキは横浜を拠点にするスカウト会社「ウィザード」の社長として登場します。
彼は、横浜で絶大な権力を誇り、警察との深い繋がりを持ちながら裏社会で勢力を拡大していくキャラクターです。
最終的にはトラブルに巻き込まれ、自ら命を絶つという結末を迎えます。
Z李と滝マサキの共通点
- 横浜から新宿への拠点移動:田記正規(Z李)は、かつて横浜を拠点にスカウト業界で活動していた後、新宿へと拠点を移し、「新宿租界」というギャンブル予想グループを立ち上げました。この経歴は、滝マサキが横浜で権力を握りながらも、新宿の勢力と対立するという設定と重なります。
- 裏社会との関わり:滝マサキは裏社会との繋がりが強く、警察への賄賂や覚醒剤取引などダークな一面を持っていました。一方で、Z李も裏社会との関係が噂されており、反社会的な活動に関与していた可能性が指摘されています。
- キャラクター造形の類似:滝マサキの風貌や性格も、Z李の実際の人物像と似ていると言われています。特に「イケオジ」として知られるZ李の外見や、彼がスカウト業界で影響力を持っていた点などが共通しています。
噂の信憑性
これらの共通点から、「滝マサキ」のモデルが田記正規(Z李)であるという噂が広まりました。
しかし、この噂はあくまでフィクションと実在人物の類似点に基づくものであり、確実な証拠はありません。
『新宿スワン』自体もフィクションであり、大きく脚色されている部分もあるため、全てが田記正規の実体験に基づいているわけではないことに注意が必要です。
慈善活動と裏社会:二面性を持つZ李
Z李は単なる暴露系インフルエンサーではなく、慈善活動にも積極的に取り組んでいました。
路上生活者への炊き出しやひとり親家庭への支援活動など、社会的に貢献する一面も持っていたことから、一部では彼を「ダークヒーロー」と称賛する声もありました。
しかし、その一方で彼は裏社会との繋がりも疑われており、「トクリュウ」と呼ばれる匿名性の高い犯罪集団との関係が取り沙汰されています。
このグループはSNS上で闇バイトなどを通じて詐欺や強盗などの犯罪行為を行っているとされており、警察当局もその実態解明に動いています。
保護猫カフェ「化猫茶屋」の運営とホームレス支援
保護猫カフェ「化猫茶屋」とホームレス支援活動は、インフルエンサーZ李(田記正規)が手掛ける社会貢献活動の一環として注目されています。
Z李は、SNS上での暴露活動やギャンブル予想で知られる一方、動物愛護や社会的弱者への支援にも積極的に取り組んできました。
保護猫カフェ「化猫茶屋」の運営
「化猫茶屋」は、2021年にZ李が新宿で開業した保護猫カフェです。
このカフェのコンセプトは「捨て猫や保護猫が飼い猫に化ける」というもので、保護された猫たちに新しい飼い主を見つけることを目的としています。
ここでは、飼育放棄された猫や捨てられた猫が一時的に引き取られ、適切なケアを受けながら新しい家族との出会いを待っています。
また、カフェの売り上げの一部は保護活動に充てられており、訪問者は飲食を楽しみながら動物愛護活動に貢献することができます。
Z李自身も「殺処分ゼロを目指しているわけではないが、できる限りの支援をしたい」と語っており、この活動を通じて社会に貢献する姿勢を示しています。
ホームレス支援活動
Z李は「化猫茶屋」の運営だけでなく、路上生活者への支援活動にも力を入れています。
具体的には、新宿周辺で定期的に炊き出しを行い、栄養のある食事を提供しています。
この炊き出し活動には、彼が運営するオンラインサロン「新宿租界」の収益の一部が使われており、多くのボランティアや寄付者の協力も得ています。
さらに、単なる食事提供にとどまらず、住居や職業紹介なども行っており、一部の路上生活者はこの支援によって生活が安定したとされています。
このような幅広い支援活動により、Z李は一部から「ダークヒーロー」として評価されることもあります。
逮捕の経緯:住居侵入事件とその背景
田記正規が逮捕された直接的な理由は、「住居侵入」の容疑です。
2022年11月、東京都江戸川区内の男性宅に無断で侵入し、1時間以上居座ったとして逮捕されました。
この事件は、自身のバイクが盗まれたことへの報復として行われたものであり、その様子がSNS上でライブ配信されていたことも逮捕の決定打となりました。
さらに、この事件以外にも特殊詐欺組織との関与が疑われており、警察は彼の背後関係についても捜査を進めています。
また、彼自身もSNS上で「シャブ(覚醒剤)を昔2回売ったことがある」と発言しており、その発言内容から反社会勢力との関わりが強く疑われています。
逮捕に至るまでの背景
田記氏がSNS上で「私人逮捕」のような行為をしていたことが、彼の逮捕につながった可能性があります。
私人逮捕とは、犯罪行為を目撃した一般人が警察を待たずに直接犯人を拘束する行為のことです。
田記氏はSNSに、事件に対して独自の「制裁」を加えるといった発言や行動をしばしば示唆しており、法を無視するような行動が注目されていました。
「Z李氏の逮捕容疑は住居侵入罪であり、彼は住居に無断で立ち入り、他の人物と共に現場に居合わせたとされています。また、警察は田記氏が裏社会の人物との関係を利用して情報を流していたと考えられ、捜査を続けています。」(参照:FNNプライムオンライン)
具体的な容疑とその詳細
田記氏の逮捕には、いくつかの複合的な要因が絡んでいるようです。
具体的な容疑には住居侵入が含まれていましたが、警察は田記氏の裏社会とのつながりや違法賭博の関与の可能性も調べています。
これまでSNSで発言してきた内容から、関係者や関与者についての情報を公開しすぎたことが、最終的に田記氏を法の手に引き寄せる結果になったとも考えられています。
「Z李」として影響力を持っていた彼が逮捕されたことで、その発信や活動に疑念が生じ、社会全体での信頼が揺らぐことにもつながりました。
「Z李」こと澤口孝幸容疑者とは?「Z李」は複数人いる?
「Z李(ゼット・リー)」は、SNS上で過激な暴露やギャンブル予想を行うインフルエンサーとして知られるアカウントですが、その運営には複数の人物が関わっていることが明らかになっています。
2024年11月、警視庁は住居侵入の容疑でZ李の運営者とされる田記正規容疑者(43)や澤口孝侑容疑者(38)ら5人を逮捕しました。
Z李の正体と活動:複数人による運営
Z李のアカウントは一見すると一人の人物が運営しているように見えますが、実際には複数人が関わっているとされています。
逮捕されたメンバーには、元K-1ファイターの宿輪幸治(33)なども含まれており、彼らは共同でアカウントを管理し、SNS上で影響力を拡大していたようです。
澤口孝侑容疑者との関係
澤口孝侑容疑者は、田記正規とともにZ李の運営に深く関わっていた人物です。
彼もまた住居侵入事件に関与したとして逮捕されており、Z李グループの重要なメンバーとされています。
彼らはSNS上で過激な告発や暴露を繰り返し、その影響力を利用して様々なビジネスや慈善活動を展開していました。
Z李は単なる一人のインフルエンサーではなく、複数人による集団で運営されていたアカウントです。
田記正規や澤口孝侑らが中心となり、SNS上で影響力を持ちながらも、その裏では犯罪行為に手を染めていた可能性があります。
彼らの活動には慈善事業も含まれていましたが、そのアウトロー的な側面が最終的には法的問題へと発展しました。
まとめ:Z李(田記正規)の今後とは?
Z李こと田記正規は、高学歴ながら裏社会へと足を踏み入れ、その影響力で多くのフォロワーを得る一方で、犯罪行為にも手を染めていた可能性があります。
慈善活動という表向きの顔と、過激な暴露や裏社会との繋がりというもう一つの顔。この二面性こそが、多くの人々から注目され続けた理由でしょう。
今後も捜査当局による調査が進む中で、新たな事実が明らかになる可能性があります。
彼の活動や発言には賛否両論ありますが、一つ確かなことは、その影響力と存在感が日本社会に大きな波紋を広げたということです。