2024年11月、SNSで大きな影響力を持つインフルエンサー「Z李(ジェットリー)」氏とその仲間たちが逮捕されたというニュースが、ネット上で大きな話題となっています。
彼らは「新宿租界」というグループを運営しており、炊き出しや社会貢献活動でも知られていましたが、今回の逮捕は彼らの別の側面を浮き彫りにしています。
インフルエンサーのZ李氏を中心とした「新宿租界」と称されるグループの5名が逮捕されたというニュースが世間を賑わせています。
この「新宿租界」というグループは、特に若者を中心にソーシャルメディア上で話題になっており、影響力のある人物が集まることで知られています。
Z李氏は、インターネット上で大きな影響力を持つカリスマ的な存在として注目されてきましたが、今回は法的な問題での逮捕ということで、これまでとは異なる側面が浮き彫りになりました。
この逮捕の背景や、容疑の内容についての報道が少しずつ出始めていますが、多くの方にとって「新宿租界」とは何なのか、また、彼らがどのような活動を行っていたのかについてはまだ不透明な部分が多いでしょう。
本記事では、この「新宿租界」やZ李氏の活動内容に焦点を当て、なぜ今回のような事態に至ったのか、また今後の影響についても考察します。
Contents
Z李氏とは?その影響力と活動内容
「Z李」(ジェットリー)という名前は、SNSプラットフォームX(旧Twitter)で91万人以上のフォロワーを持つ暴露系インフルエンサーとして知られています。
彼のアカウントでは、芸能界のゴシップや裏社会の情報、さらには競馬や競艇などのギャンブル関連の話題も取り上げられていました。
特に、経済や社会情勢、さらには暗号資産などに関する知識を多くのフォロワーに提供し、支持を得ていました。
彼の発信は独特であり、一般的なメディアでは触れない情報や、具体的なビジネスの裏側にまで言及するため、多くの人々が「信頼できる情報源」として彼の意見を頼りにしていたのです。
また、Z李氏が所属している「新宿租界」というグループを率い、炊き出しやひとり親家庭への支援活動、保護猫カフェの運営など、社会的に意義のある活動も行っていたことで、多くの支持者を集めていました。
しかし、その一方で彼はアウトロー的なキャラクターでもあり、その投稿内容は時に過激で物議を醸すこともありました。
「新宿租界」とは、名前のとおり新宿を拠点とし、特定のエリアで様々なビジネスやネットワークを展開しているグループとして知られています。
このグループは、特に若年層の間で一種のカリスマ的存在と見なされ、都市部における新しい形のビジネスや人脈を象徴するものとして興味深い視点から注目されています。
Z李氏と新宿租界の活動内容に対して、以前から物議を醸す声もあがっていました。
Z李氏の一部の発信や活動は、社会的に疑問視されることもあり、彼らの実態やそのビジネス構造に疑念が生じていたのです。
今回の逮捕によって、その活動内容やビジネスモデルが詳しく調査されることになり、今まで隠されていた事実が明らかにされる可能性が出てきています。
逮捕の理由:住居侵入容疑とは?
今回、Z李氏とその仲間4人が逮捕された理由は、2022年11月に発生した住居侵入事件です。
事件は、Z李氏が盗まれたバイクを巡って始まりました。彼は自身のバイクが盗難に遭ったと主張し、「犯人へ。お前んちわかったから今から行く」とX上で宣言。
実際に犯人とされる男性が住むマンションに押しかけ、その様子をSNSで実況しました。
この際、Z李氏ら5人はマンション内に無断で侵入し、1時間以上も居座ったとされています。
当時、その部屋には小学生の女児しかおらず、犯人本人はいなかったにもかかわらず、彼らは室内に入り込み証拠品を撮影するなどしていたことが問題視されました。
警察が動いた背景:反社会的勢力との関係?
この事件が2年も経ってから摘発された背景には、警察がZ李氏らのグループを「トクリュウ」と呼ばれる匿名・流動型犯罪グループとして捉えている可能性があります。
警視庁暴力団対策課もこの事件に関与しており、単なる住居侵入事件以上に、彼らが反社会的勢力と繋がっている疑いがあることから捜査が進められているようです。
また、このような私人逮捕系YouTuberやインフルエンサーによる「自警団」的な行動が増えている中で、警察はこれ以上の暴走を防ぐためにも今回の逮捕に踏み切ったとの見方もあります。
逮捕の背景にある要因
Z李氏と「新宿租界」のメンバーの逮捕には、彼らの活動が抱える構造的な問題が関係している可能性があります。
SNS上でフォロワーを増やし、情報発信を通じて資金やビジネスの支持を得るスタイルは、多くのインフルエンサーが採用するビジネスモデルですが、今回の場合、それが違法行為や不正な取引に繋がっていた点で注目されています。
まず、報道によれば、彼らが行っていたビジネスの中には、実態が不明確で高いリターンをうたう投資案件や、信憑性が乏しい情報をもとに資金を募るケースがあったとされています。
フォロワーにとっては、Z李氏と彼のメンバーが推奨する案件が「安心できる投資」であるかのように見えたかもしれませんが、その裏では資金の流れが不透明であることや、一部の資金が本来の投資目的とは異なる形で利用されていた可能性が指摘されています。
また、暗号通貨やデジタル資産の取引にも関与していたとされており、これがマネーロンダリング(資金洗浄)に利用されていた疑惑も浮上しています。
暗号通貨は特性上、匿名性が高いため、資金の出所を隠すための手段として悪用されるケースが増えています。
Z李氏とそのメンバーも、こうした仕組みを利用し、SNSを通じた集金活動から得た資金を暗号通貨で管理し、追跡が困難な状態にしていた可能性があります。
さらに、彼らが関与していたとされる活動には、違法薬物の取引も含まれているとの報道があり、社会的な反響が大きくなっています。
SNSを通じて若年層に影響力を持つインフルエンサーが違法行為に関与していたとなれば、その影響は計り知れません。
彼らの活動が単なる情報発信の枠を超え、フォロワーを巻き込んだ違法な資金運用や不正取引に発展していたことが、今回の逮捕の背景にある重要な要因として挙げられます。
今後の展開と影響
Z李氏は長年、多くのフォロワーから支持され、その影響力は非常に大きいものでした。
そのため、この逮捕による影響は計り知れません。
特に、「新宿租界」が行っていた炊き出しや保護猫カフェなどの社会貢献活動への影響も懸念されています。
ダルビッシュ翔氏もこの件についてコメントし、「真実はわからない」としながらも、新宿租界による炊き出しを待ち望む人々や猫たちへの影響を心配しています。
今後、この事件がどのような展開を見せるか注目されます。また、警察によるさらなる調査が進む中で、新たな事実が明らかになる可能性もあります。