なぜロゼとブルーノ・マーズの「APT.」はBillboard Hot 100で1位を獲得できないのか?その理由を解説!
(出典 media.vogue.co.jp)

ロゼ(BLACKPINK)とブルーノ・マーズのコラボ曲「APT.」は、リリース後すぐに世界中で大きな注目を集め、ビルボードのグローバルチャートで1位を獲得するなど、圧倒的な成功を収めました。

しかし、アメリカのメインシングルチャートであるBillboard Hot 100では、最高8位にランクインしたものの、1位には届きませんでした。

この記事では、その理由について解説していきます。

1. はじめに

ロゼ(BLACKPINKのメンバー)とブルーノ・マーズがコラボレーションした楽曲『APT.』は、リリース前から大きな話題となり、ファンや音楽関係者の間で注目を集めていました。

ロゼは、K-POPの代表的なアーティストとして、ブルーノ・マーズはアメリカのR&Bやポップシーンで確固たる地位を持つシンガーとして知られています。

この異色のコラボレーションは、多くのファンにとって夢の共演であり、楽曲リリースと同時に世界各地の音楽チャートで上位にランクインすることとなりました。

しかし、期待されていたアメリカのBillboard Hot 100での1位獲得は叶わず、多くのファンや業界関係者がその理由について疑問を抱いています。

本記事では、『APT.』がBillboard Hot 100で1位を逃した背景や、チャートのランク付けに影響を与える要因について詳しく解説し、その成功と課題を考察します。

2. 『APT.』の成功と記録

『APT.』はリリース後、YouTubeやSpotifyなどの主要ストリーミングプラットフォームで膨大な再生回数を記録し、すぐに各国の音楽チャートで高順位にランクインしました。

特にアジアや南米での人気が高く、すぐに数千万回の再生数を達成するなど、世界中のファンから圧倒的な支持を得ていました。

この楽曲は、次のような記録も達成しています。

  1. YouTubeでのミュージックビデオ再生回数: 公開後24時間で数千万回を超える再生数を記録。
  2. Spotifyでのストリーミング: 発売直後に複数の国で「デイリートップソング」にランクインし、全世界でのストリーミング数が急速に上昇。
  3. 各国の音楽チャートでの高順位: 韓国やタイ、フィリピン、ブラジルなどで1位を獲得し、イギリスやカナダでもトップ10入り。

これだけの成功にもかかわらず、Billboard Hot 100での最高位はトップ10入りにとどまり、1位には届きませんでした。

その理由について、Billboardのチャートの仕組みとランク付けの要素を踏まえて見ていきます。

3. Billboard Hot 100のランキング要素:Billboard Hot 100の集計方法と「APT.」が1位になれなかった理由

まず、Billboard Hot 100は単純にストリーミングやセールスだけで順位が決まるわけではありません。

複数の要素が総合的に評価されており、以下の3つが主な指標です。

  • ストリーミング回数(SpotifyやYouTubeなど)
  • セールス(デジタルダウンロードやフィジカルセールス)
  • ラジオエアプレイ

「APT.」は、特にストリーミングとデジタルセールスで非常に強力なパフォーマンスを見せました。

実際、グローバルチャートでは2億回以上のストリーミングを記録し、2週連続で1位を獲得しています。

しかし、アメリカ国内のラジオエアプレイが他の競合曲と比較して弱かったことが、Hot 100で1位を逃した大きな要因です。

1. ラジオエアプレイの影響

Billboard Hot 100では、ラジオエアプレイが非常に重要な要素となります。

アメリカ国内のラジオ放送局でどれだけ楽曲が流れるかがランキングに大きく影響します。

「APT.」はK-POPというジャンルに属しており、その影響もあってか、アメリカ国内でのラジオエアプレイが他のポップソングに比べて少なかった可能性があります。

2. ストリーミングとセールスは強力だが…

「APT.」はストリーミングとデジタルセールスでは圧倒的な強さを見せました。

特にYouTubeやSpotifyなどのプラットフォームでは高い再生回数を記録し続けています。

しかし、これらだけではHot 100で1位を獲得するには不十分です。

ラジオエアプレイとのバランスが取れていないと、総合的な順位で他の曲に負けてしまうことがあります。

3. アメリカ市場特有の傾向

K-POPや国際的な楽曲は、アメリカ市場では依然として一部の層に限定されている傾向があります。

BTSやPSYなど一部の例外を除いて、多くのK-POPアーティストはグローバルでは成功しても、アメリカ国内で広範囲に受け入れられるには時間がかかることがあります。

「APT.」もその例外ではなく、特定のファン層には大ヒットしましたが、大衆全体への浸透度は他のポップソングほど高くありませんでした。

まとめ:今後への期待

「APT.」は間違いなく大成功を収めた楽曲ですが、Billboard Hot 100で1位を獲得するためには、ラジオエアプレイやアメリカ市場への更なる浸透が必要です。

それでも、このコラボレーションは歴史的な成果を上げており、今後もロゼやブルーノ・マーズがさらなるヒットを飛ばすことが期待されています。

次回作では、この課題を克服し、さらなる高みへと到達することができるかもしれません。

FAM8

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