【銀座カラー倒産】救済措置は本当に得か？救済という名のビジネスか？

同店舗の「引き継ぎ支援制度」では、12月19日から30日の期間を一次受付として、全身脱毛コースで支払った契約金額を全額値引きするという内容を公表しています（上限25万6000円）。

救済措置は本当に「銀座カラー」契約者の救済になっているのか？

大きな金額を支出して「銀座カラー」と契約した方にとって、今回の「銀座カラー」倒産の報道は、まさしく寝耳に水の話で、50万円以上を前払いしたのに‥と途方にくれたので派にでしょうか。

そうした中でのこの救済措置の報道に、救われたように思われたのではないでしょうか。

しかし、各社によってその救済措置は、違いがあり、短い期間の中でその判断を迫られることに、新たな苦しみもあるようです。

本当に困られた「銀座カラー」契約者の救済になるかどうかは、それぞれのサロンの対応によりばらつきがあるようで、よく考えなければいけないことも多そうです。

ここでは、救済措置を利用された方の話をまとめ、これが救済措置になっているのか、はたまた救済措置という新しいビジネスになってはいないのか読者の方の判断に委ねたいと思います。

断っておきたいことは、ここに上げられた意見が各社、各サロンの救済措置に全て当てはまることではないことですので、参考までにまとめているということですので、お間違えの無いようにお願いします。

ミュゼプラチナムの救済措置に行かれた人の話

私も銀座カラーに通っていました。救済措置があると聞いて、ミュゼにカウンセリングに行き15万の契約をしましたが、家に帰ってよくよく考えてみると、、、
案内では銀座カラーの会員カードの提示を求めていたのでテーブルに出しておきましたが、最後まで見られることはなく、、
料金についても、「脱毛さえできればいいです」と伝えて、全身永久で見積もり出してもらったら、一番安くて初め20万近くでした。
救済措置と聞いたので20万出す気はないと帰ろうとしたら、もっと安いプランを出してきて、それなら医療脱毛しますと帰ろうとしたら、最後は14万まで下がりました。
脱毛器（9万）+化粧品（5万）+エステみたいなのが2種類+永久脱毛（57万）←入力間違えたわけではないです。ということになっていました笑笑
安すぎてすごく不思議な契約プランで、どこでいくら救済措置で引かれているのかわからない内容でしたが、安いしいっかーと契約しました。
家に帰ってから知恵袋などで検索してたら、これは救済措置と言ってただのハイエナ商法かもしれない、、となり、クーリングオフしました。何で気付かなかったんだろうとかなり反省しています。クーリングオフできてよかったです。
銀座カラー同様、回数無制限の前払いは危険ですね。ミュゼもいつどうなるかわかりません。安い買い物ではないですし、いい勉強になりました。

Yahoo!知恵袋

脱毛サロンの通い放題は一般的に高額であり、効果のある方式では12～15回程度で効果が出るため、家庭用脱毛機は必要ないでしょう。

ミュゼも倒産ラッシュの影響を受ける可能性もあり、サービスとして提供される美顔器や脱毛器は実際には余計なもので、総額30万円と高価な契約となるだけでしょう。

銀座カラーが倒産し、救済措置としてミュゼで相談をしてきました。
実際に行くと救済措置の内容は全身脱毛のコースのみで、救済措置の値引きをして30万ほどで今年までなら永久保証コースで顔のフェイシャルもつくというものでした。
悩みに悩んで最大救済措置で25万円引いて30万円コースを契約しました。
契約を進めるとその30万で美顔器・脱毛機などがつき割引されたのに…30万の支払いで良いという驚きでした。
これは実際にお得なのか？救済措置という名のそこまでお得ではないのですかね？
永久保証コースだとしたら、このまま契約すればずっと通えて色々な商品がついてお得なのかな…
安くない買い物とローンに悩んでいます。

Yahoo!知恵袋

「永久保証」がとういうものかわかりませんが、脱毛ラボ、キレイモ、シースリーも銀座カラーも通い放題をしていたサロンです。

通常、脱毛サロンの料金は高額であり、一般的には55万円という金額がかなり高いとされます。サロン脱毛の相場は12回で30万円程度であり、十分な効果を得るためには12〜15回程度の施術が必要です。そのため、通い放題プランは必要ありません。

救済措置と言いながら、新たに高額の契約を強いられること自体、「銀座カラー倒産ビジネス」とも言え、弱者に困り感に付け込んだ方法ではないかと感じてしまいます。

「永久保証」というものは、実際には存在しないものであり、「永久保証コース」などないと思った方が良い・・そういう言葉にお得感を感じさせるビジネス手法は如何なものでしょうか。

第2、第3の銀座カラーの倒産は、必ずありますから。

脱毛業界では23年上半期だけで9社が倒産！

脱毛業界では、突然店舗が閉鎖されたり、倒産するケースが増えています。

帝国データバンクによると、2023年の9月までの脱毛サロンの倒産件数は9件で、前年の4件を上回っています。

銀座カラーのように全国で店舗を展開し、会員数を拡大してきた中規模、大規模の企業で頻繁に発生しているのが特徴だと報告されています。

銀座カラーの破産手続き開始の発表に、ツイッター上では「現金一括で払ったのですが、まだ回数残ってます」「私、通い放題で40万払ったのに。返済無し？！ 詐欺じゃん」といった戸惑いの声が上がっていました。

利用者にとってはお金を支払ったにもかかわらず、突然脱毛を受けられなくなることは大きな損害となります。被害を受けた後の救済の動きは幸運とも言えます。

例えば、今年春には男性専門医療脱毛「ウルフクリニック」が突然閉店し、利用者が困惑する事態になりましたが、この際には他の脱毛店舗が救済を申し出ました。

また、日本エステティック経営者会では、今年、脱毛サロン「C3（シースリー）」が経営破たんした際にも、会員店舗に利用者救済に向けた協力依頼を出し、5社が協力に応じました。

しかし、店舗の閉鎖を防ぐことが重要です。脱毛関連企業の倒産が相次ぐ中、脱毛を検討する際にはこれまで以上に慎重になる必要があります。

業界の取り組みとしては、経済産業省がまとめた「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」を基に、NPO法人日本エステティック機構などが自主ガイドラインを策定し、基準を満たしたサロンを認証する制度を設けています。銀座カラーは認証を受けていませんでした。

脱毛は本来医療行為のはずで、エステ脱毛はあいまいな部分があるため存在していますので、保全措置だけを制度化するのはなかなか難しいですが、利用者の財産を保全する仕組みを整えて欲しいものです。

その上で消費者は、大々的に広告を出していたり、手広くやっていたりする脱毛サロンは、費用がかかっていて、自転車操業になっているところもあり、支払いを急がせる場合もあることをよく認識して、注意することが必要です。

前払いにせず、都度払いにすれば倒産リスクはありませんし、クレジット分割払いにしていれば、利息はかかりますが、それ以降の支払いの停止をクレジット会社へ求める抗弁を主張することができます。