【岸田総理同乗】バイデン大統領専用車「ビースト」とはどんな車?特殊車両キャデラック・ワン!
(出典X:@trucknakanohito)

2024年4月9日の夜、訪米中の岸田総理は、ワシントン市内のレストランに移動し、バイデン大統領夫妻との夕食会に参加しました。

その際、大統領専用車「ビースト(the beast)」に同乗したことが話題になっています。

アメリカの大統領の公式行事で移動する際、その姿を見ることができる豪華なリムジン、その名も「ビースト」ことキャデラック・ワンです。

この車両は通常のリムジンとは異なり、大統領の安全を確保するために多くの特殊装備が施されています。

今回は、「ビースト」の驚くべき装備について説明します。

「ビースト」はオリジナルモデルの「キャデラック・ワン」!

「ビースト」とは、アメリカのゼネラルモータースが製造・販売するキャデラックをベースにした大統領専用のオリジナルモデルです。

大統領専用の航空機がエアフォース・ワンと呼ばれていることから、「キャデラック・ワン」(Cadillac One)とも呼ばれています。

現在のビーストは、2018年製で、先代の大統領であるドナルド・トランプ氏から引き継いで、現在のアメリカ合衆国大統領であるジョー・バイデン氏がこの車両を使用しています。

非常に高い防弾性能故の重装備が由来の「ビースト(野獣)」(The Beast)は、車体の重量は、約20,000ポンド(約9トン)と言われています。

この車両の重量増加の原因は、徹底した防弾・防爆仕様にあります。

ボディは、少なくとも厚さ5インチの軍用レベルの装甲板に完全に覆われており、特殊鉄鋼やチタン、セラミックなどを素材に使用した甲軍用レベルの複合装甲で覆われており、ドアの厚みは、およそ8インチ(20cm)以上とも言われています。

このため、至近距離での爆発や携行ロケット弾の直撃にも耐えることができ、さらに底面の防爆によって地雷の爆発でも壊れなくなっています。

さらに、防弾ガラスは12cm以上の厚みがあると想定されており、かなりの強度が確保されており 、その厚さのために窓から十分な自然光が入らないため、天井の内張りに照明装置が設置されています。

タイヤには、グッドイヤー社製のランフラットタイヤが装着されており、銃弾を受けてもパンクしても走行可能です。

さらに、化学兵器の攻撃を想定して内装などが完全密閉式になっていると言われています。

エンジンは、大型の車体を動かすためにディーゼルエンジンが採用されており、安全性も考慮されています。

燃料タンク付近には、特殊な発泡体で保護された自動消火装置が備えられており、さらに暗視カメラや酸素ボンベ、輸血用の血液製剤も搭載されています。

また、万が一の場合に備えて催涙弾やショットガンなどの銃火器も前席に完備されています。

これらの装備による重量増加により、最高速度は時速100キロ前後となっており、燃費はリッター2.8キロ程度で、15秒で最高速度に達することができます。

「ビースト」の性能、装備
  • キャビン:生物兵器、バイオテロ対策として、キャビンは完全に密閉される!
  • タイヤ:パンク耐性があるが、万が一タイヤが吹き飛ばされた場合、リムのみで走行が可能!
  • 燃料タンク:フォームシールにより密封されているため直接銃撃等を受けても爆発しない!
  • 窓:運転席の窓のみ、3インチ(約7.6cm)だけ開く!
  • 車体下:爆弾、手榴弾から守るため耐爆処理が施されている!
  • 車体素材:鉄鋼、アルミニウム、チタン、セラミックを利用!
  • 設備:万が一の事態に備え、消防設備、酸素供給、大統領と同じ血液型の血液が格納されている!
  • 車両重量:約9トン
  • 催涙ガス砲夜間視界カメラが、車の前部に隠されてる!
  • 衛星電話:ペンタゴンとの直接回線が可能!

「ビースト」価格は150万ドル(日本円で約2億3000万円)!

アメリカ大統領専用車である「ビースト」は、価格が150万ドル(日本円で約2億2774万円※2024.4.10現在1$=\151.8245)と言われています。

同じリムジンが12台あり、使用されていないときはシークレットサービスの本部の地下に駐車され、24時間監視されているそうです。

トランプ前大統領は、報道によると大統領専用車「キャデラック・ワン」に17億円をかけてセキュリティーを強化したとされていますが、詳細については報じられていません。

もし、これらの報道が本当だとすれば、「ビースト」12台分の価格が27億3288万円、さらにセキュリティー強化に17億円、合計すると、44億円以上というとんでもない金額になります!

アメリカならではの凄さですね。

「ビースト」に他国首脳同乗は極めて異例!

岸田総理は9日夜、バイデン大統領夫妻との夕食会のためワシントン市内のレストランに移動したがこの際、大統領専用車「ビースト」に同乗しました。

バイデン大統領は、SNSにビーストの中で笑顔を見せる両首脳の写真を投稿しました。

日本政府関係者は「ビーストに他の国の首脳を同乗させるのは極めて異例で、両首脳の親密さを示すものだ」と話しています。

FAM8

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