パワハラ騒動を乗り越え、新たな挑戦を求めて異国の地メキシコへと渡った元楽天ゴールデンイーグルスの投手、安樂智大選手。
彼が選んだメキシカンリーグとはどんな場所で、なぜそこを新たな舞台としたのか。
その背景には、彼が抱く深い思いや日本球界での苦悩が隠されています。
本記事では、安樂選手がメキシカンリーグで再起を図る理由と、その経緯に迫ります。
彼の挑戦の裏側を知れば、あなたもきっと応援したくなることでしょう。
Contents
安樂智大の背景とメキシカンリーグへの移籍
安樂智大さんは、1996年11月4日に愛媛県で生まれ、済美高校を経て2014年のドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスに1位で入団しました。
入団後は、中継ぎ投手として活躍し、特に2021年からの3年間は毎シーズン50試合以上に登板し、チームの貴重な戦力となっていました。
しかし、昨年オフにパワハラ疑惑が浮上し、自由契約となり楽天を退団することとなりました。
退団後、安樂智大選手は、「うちでやらないか」と誘ってくれる社会人野球や独立リーグのチームからのオファーを受けましたが、日本でプレーすることには難しさを感じていました。
そこで、海外でのプレーを模索し、メキシカンリーグのディアブロス・ロホス・デル・メヒコ(メキシコシティ・レッドデビルズ)に移籍することを決断しました。
メキシカンリーグの現状と安樂の印象
安樂智大選手が今シーズンから所属するメキシカンリーグは、外国人枠が7人から20人に増え、元メジャーリーガーや3A経験者など、実力者が多く集まるリーグに変貌を遂げています。
ディアブロスには、昨年DeNAでプレーしていたサイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアーや、オールスター8度選出のロビンソン・カノ、そして楽天時代のチームメイトであるジャフェット・アマダーとホセ・マルモレホスも在籍しています。
安樂智大選手は、「メキシカンリーグのレベルは3Aとほぼ互角」と述べ、昨年からリーグのレベルが大きく向上したと感じています。
このような環境でプレーすることで、自身の成長を実感しているようです。
安樂がメキシコでプレーする理由
安樂智大選手がメキシコでプレーすることを決断した背景には、パワハラ騒動後の日本でのプレーの難しさがありました。
メディアの注目や周囲の目を避けるため、日本でのプレーは難しいと感じた彼は、海外で新たな挑戦をすることを選びました。
「この2、3年は一番脂が乗ってくる時期。そこで何もしないのは、野球人としてもったいない」と語る安樂は、よりレベルの高い環境でプレーすることを望み、知り合いのエージェントに相談しました。
その結果、メキシカンリーグへの移籍を決めました。
メキシカンリーグでプレーで年棒はどう変わったか?
安樂智大選手は、2023年12月1日に東北楽天ゴールデンイーグルスから解雇され、その後2024年3月19日にメキシカンリーグのディアブロス・ロホス・デル・メヒコと契約しました。
彼の年俸に関する具体的な情報は提供されていませんが、一般的に日本のプロ野球(NPB)とメキシカンリーグ(LMB)の年俸には大きな差があります。
NPBとLMBの年俸の比較
- NPB: 日本のプロ野球選手の年俸は、トップ選手で数億円に達することがあります。例えば、2021年のNPBの平均年俸は約4,000万円でした。
- LMB: メキシカンリーグの年俸は、NPBに比べてかなり低い傾向があります。具体的な数字は公開されていませんが、一般的には数百万から数千万円程度とされています。
安樂智大選手がメキシカンリーグに移籍したことで、彼の年俸はおそらく大幅に減少したと推測されます。
これは、メキシカンリーグの年俸がNPBに比べて低いことが主な理由です。
安樂智大選手の年俸は、東北楽天ゴールデンイーグルスからディアブロス・ロホス・デル・メヒコに移籍したことで、一般的な傾向として大幅に減少したと考えられます。
ただし、具体的な金額については公開されていないため、正確な比較はできません。
安樂のメキシカンリーグでの生活とプレー
メキシコでの生活について、安樂智大選手は、「治安が悪そうだな」と最初は心配していましたが、実際には良いチームメイトに恵まれ、安心してプレーできているようです。
特に、トレバー・バウアーとの関係は安樂智大選手にとって大きな支えとなっており、彼の存在が後ろ向きだった気持ちを救ってくれたと述べています。
安樂智大選手は、メキシカンリーグでのプレーを通じて、プロとしての厳しさを改めて感じながらも、成長を実感しています。
彼は、「ただ野球ができるだけじゃなく、今年のことを人生の中で無駄にしたくない」と語り、今回の経験を通じて人間的にも野球人としても成長することを目指しています。
将来の展望と目標
メキシカンリーグでのシーズンが終了した後、安樂智大選手は、特に具体的な計画を立てていないと述べていますが、日本でのプレーを希望していることも明かしています。
「野球ができることが僕にとってはすべて」と語る安樂智大選手は、どこからも「いらない」と言われれば野球を続けることはできないと実感しており、プロとしての厳しさを再認識しています。
また、メキシカンリーグで好投すれば、メジャーリーグに挑戦する機会も得られるかもしれません。チームメイトであったダニエル・ミサキ投手がシカゴ・カブスと契約したように、安樂にもそのチャンスが巡ってくる可能性があります。
まとめ
安樂智大選手は、楽天でのパワハラ騒動を経てメキシカンリーグに移籍し、新たな環境で挑戦を続けています。
彼の目標は、プロとして20年間現役を続けること。
そのためには、日本のみならず、海外でもトップレベルの環境でプレーすることを望んでいます。
安樂智大選手は、「応援してくださる方たちのためにも野球を頑張りたい」と述べ、ファンの支えが大きな励みとなっていることを強調しています。
今後も彼の挑戦は続き、さらに成長した姿を見せてくれることでしょう。