【レンジで3分】「日清のどん兵衛」話題の裏技はなぜ美味しいのか?
(出典 cdn.macaro-ni.jp)

ロングセラーカップ麺「日清のどん兵衛」を耐熱容器に移して、お湯を注いで500Wのレンジで3分間温めると、もちもちした食感が増す裏技がSNS上で注目されています。

「いつもより弾力があるように感じた」「生麺のように滑らかな飲みごたえで、一度体験すると戻れない」という意見がたくさん寄せられているのだそうです。

なぜなのでしょう?

裏技「レンチンどん兵衛」が美味しい理由は!

日清食品では、「レンチンどん兵衛」は、以前から日清食品公認の調理方法として紹介しているのだそうです。

しらなかった・・・!

レシピは・・・

  1. 耐熱容器に移して、どん兵衛にお湯(約410ml)を入れる
  2. ラップをして電子レンジ (500W) で3分加熱する

・・・というものです。

では、どうして美味しく感じるのでしょうか?

通常の湯を使った調理では、時間が経つにつれてお湯の温度が下がっていきます。

一方、レンジ調理では麺をグツグツと茹でる状態を維持しながら熱を加えることができるため、でんぷんのアルファ化が進み、麺に透明感やもちもち感が出てきます。

日清食品のホームページでは、バターを乗せたアレンジレシピ「レンチン洋風どん兵衛」も紹介されています。

レンチンどん兵衛の正確な発祥時期は分かりませんが、2011年5月には「レンジどん兵衛 旨辛チゲうどん / 濃厚 カレーうどん 」という商品が発売されました。

水を入れ電子レンジで加熱(500Wで6分)し、麺を茹であげることで今までのカップうどんにはできなかった「茹でたてのおいしさ」を実現していたとのことです。

でんぷんのアルファ化とはどういうこと?なぜ美味しくなるのか?

でんぷんのアルファ化とは、加熱によってでんぷん粒子の構造が変化し、糊状になる現象を指します。具体的には、以下の変化が起こります。

  1. 結晶構造の変化: 加熱によってでんぷん粒子の結晶構造が壊れ、アミロースとアミロペクチンの分子鎖が自由に移動できるようになります。
  2. 粒子の膨潤: 水分子がでんぷん粒子内部に吸収され、粒子内部の圧力が高まって膨潤します。
  3. 糊化: 膨潤した粒子同士が絡み合い、粘稠性のある糊状になります。

このアルファ化によって、でんぷんは消化されやすくなり、味や香りを感じやすくなるため、美味しくなるのです。

日清食品は、レンチンどん兵衛を作る際は、「必ず耐熱容器に移し替えて調理してください」と注意を呼びかけています。

そのまま電子レンジにかけると、噴きこぼれや変形によって火傷する恐れがあるほか、フタにアルミを使用しているため、発火や破損の原因になる可能性があるそうです。

FAM8

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