最近、OneDriveに保存しているExcelファイルを開こうとした際に、「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示します。このコンテンツを信頼しますか?」という警告メッセージが表示されるようになったという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、その原因と対策について詳しく解説します。
Contents
なぜ突然警告が表示されるようになったのか?
この警告メッセージは、Excelファイルに含まれるアクティブコンテンツ(マクロ、ActiveXコントロール、データ接続など)が原因で表示されることが多いです。
これらのコンテンツは、セキュリティリスクを伴う可能性があるため、Microsoft Officeは警告を表示してユーザーに注意を促します。
主な原因は以下の通りです:
- マクロの存在:Excelファイルにマクロが含まれていると、セキュリティ警告が表示されることがあります。
- ファイルの保存場所の変更:ファイルが信頼されていない場所(例:インターネットからダウンロードされたファイルや、ネットワークドライブ上のファイル)に保存されている場合、警告が表示されることがあります[1][4]。
- セキュリティ設定の変更:OfficeやWindowsのセキュリティ設定が変更された場合、警告が表示されることがあります。
警告が表示される理由
セキュリティ対策の強化
Microsoftはセキュリティを強化するため、特定の条件下でファイルが信頼されていないと判断された場合に警告を表示するように設定を更新しました。
特に、インターネット経由でダウンロードされたファイルや、外部から取得したファイルには警告が表示されることが多いです。
OneDriveの設定
OneDrive上のファイルはクラウドストレージからのアクセスとなり、これがセキュリティ警告の一因となることがあります。
これらのファイルには「インターネットのマーク」が付けられることがあり、このマークがあるとファイルが信頼されていないと見なされます。
警告を表示させない方法
警告を表示させないためには、以下の方法を試してみてください。
1. 信頼済みドキュメントに設定する
Excelファイルを信頼済みドキュメントとして設定することで、警告を回避できます。
Excelでファイルを開く際、警告が表示された場合は「ファイル」タブから「プロパティ」に進み、「ブロック解除」ボタンを押すことでそのファイルを信頼することができます。
この操作はファイルごとに行う必要があります。
- Excelを開き、警告メッセージが表示されたら、「コンテンツの有効化」をクリックします。
- これにより、そのドキュメントは信頼済みとしてマークされ、次回以降は警告が表示されません。
2. 信頼できる場所に保存する
OneDriveフォルダ自体を「信頼できる場所」に追加することで、そのフォルダ内の全てのファイルについて警告を回避することが可能です。
これを行うには、Excelの「オプション」から「セキュリティセンター」に進み、「信頼できる場所」を選択して、該当のOneDriveフォルダを追加します
ファイルを信頼できる場所に保存することで、警告を回避できます。
- Excelで「ファイル」タブをクリックし、「オプション」を選択します。
- 「セキュリティセンター」をクリックし、「セキュリティセンターの設定」を選択します。
- 「信頼できる場所」をクリックし、ファイルを保存するフォルダを追加します[2]。
3. マクロの設定を変更する
Excelのセキュリティ設定を変更することで、より包括的に警告を無効化することも可能です。
しかし、これには一定のリスクが伴うため、慎重に設定することが求められます。
マクロの設定を変更することで、警告を回避できます。
- Excelで「ファイル」タブをクリックし、「オプション」を選択します。
- 「セキュリティセンター」をクリックし、「セキュリティセンターの設定」を選択します。
- 「マクロの設定」をクリックし、「警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする」を選択します。
注意点と推奨事項
セキュリティリスクの理解
警告を無効にすることで、潜在的なセキュリティリスクに対する防御が弱くなる可能性があります。
そのため、ファイルの出所を確認し、信頼できるもののみを扱うことが重要です。
安全な操作習慣の確立
信頼できる情報源から取得したファイルであっても、ウイルススキャンなどの対策を行い、安全を確保する習慣をつけましょう。
ユーザーがセキュリティ警告を無効にするための方法を理解することで、業務効率を改善することができます。
しかし、同時に潜在的なリスクに対する認識を持ち、安全な操作を心がけることが不可欠です。
追記:長期的な修正プログラムがデプロイされるまでの間、これらの方法でセキュリティ警告を回避することができます。Microsoftの修正プログラムが提供された後は、問題が解消されることを期待できます。このセキュリティ警告は、最近実装された別の問題に対する短期的な修正の結果として表示されるようになりました。Microsoftはこの問題を認識しており、長期的な修正プログラムを開発中です。この修正プログラムは2024年8月13日(火)にデプロイが完了する予定です。(sakeeeeeさんより情報提供)
まとめ
OneDriveに保存しているExcelファイルを開く際に「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示します」という警告が表示されるのは、ファイルに含まれるアクティブコンテンツや保存場所が原因です。
OneDrive上のExcelファイルを開く際に表示される「セキュリティリスク」の警告は、ユーザーの安全を守るための重要な機能です。
これにより、悪意のあるマクロや不正なコードから保護されることが期待されます。しかし、頻繁に表示される警告は作業効率に影響を与えることもあります。
これを回避するために、ファイルを信頼できる場所に追加したり、特定のファイルのブロックを解除する方法を取ることが考えられます。
この記事で紹介した方法を試して、警告を回避し、快適にExcelファイルを利用しましょう。
引用元:
- Microsoft Support [2]
- Microsoft Answers [1][3]