福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手は、FAの人的補償として名前が挙がっていました。
しかし、その後、甲斐野央投手が西武に移籍することが正式に発表されました。
和田毅選手が移籍するなら引退すると示唆したことを受けて、元々プロテクト入りしていた甲斐野が指名されることになったと報じられています。
和田毅さんの人的補償騒動は一体何があったのでしょう?
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和田毅選手のFAの人的補償はただの誤報か?
埼玉西武ライオンズからFA移籍した山川穂高の人的補償の対象について、西武球団が和田毅投手を指名する方針であることが1月11日に『日刊スポーツ』で報じられました。
プロ野球界では、ダイエー時代からホークス一筋のレジェンド左腕が移籍することになり、ソフトバンクファンだけでなく、プロ野球ファン、野球解説者やOB選手らも大きな騒動に巻き込まれています。
スポーツ紙は、この記事を見て、和田毅投手がプロテクトされていなかったのかと驚愕しました・・和田はチームの功労者で、メジャーも経験し、日米通算163勝のレジェンドです。
昨季も大ベテランながら有原航平の10勝に次ぐ8勝をあげていた。ただでさえ先発が弱いソフトバンクにとって、替えの利かない投手だったからです。
しかし、当日の夜に状況が一変し、和田毅投手ではなく、27歳の甲斐野央投手が西武に移籍することが正式に発表されました。
突然の変更により謎が深まる中、14日に「現代ビジネス」が和田毅投手が“西武に移籍するなら引退する”と示唆したことを受けて、元々プロテクト入りしていた甲斐野が指名されることになったと報道しました。
一度は和田毅投手に通達されていた!
この件については、色々な憶測が飛び交っていましたが、和田毅投手の指名をソフトバンクに打診し、本人にも通達されたという情報があります。
しかし、最終的には甲斐野の指名に落ち着いたことについて、渡辺GMは、
「(決断は)今日です。いろいろ選手を見ながら(球団内で)話をして決めた。真っすぐとフォークで打ち取ることができるライオンズにいないタイプの魅力的な投手」
サンケイスポーツ1/12『西武、山川穂高の人的補償に甲斐野央 和田毅を打診も方針転換 渡辺GM「熟考した」』
一度は、和田毅投手を打診したも方針転換をしたことを濁したような発言に留まりました。
こうして、日米通算163勝を誇る和田毅投手にも注目が集まっていたが、最終的には別の方針に変わったようだ。
和田毅投手の「引退」の言葉に方針転換か!
西武は、26歳の高橋光成投手を中心に先発陣は充実していますが、若手投手が多い状況です。
そこに和田毅投手が加われば、戦力だけでなく貴重な経験も得られるでしょう。
西武が和田毅投手を指名するのは当然のことでした。
和田投手がプロテクトされていなかったことに、西武は驚いたでしょうが、和田毅投手指名に傾くと、今度はソフトバンクが驚くことになりました。
『西武が指名するかも』という噂が広まり、三笠杉彦GMは焦って和田毅投手が自主トレを行っている長崎を訪れて事情を説明しましたが、和田毅投手はチームに強い愛着を持っており、『引退します』と答えたのだそうです。
それに慌てたフロントは別の選手を模索し、最終的に西武に頭を下げて甲斐野に変更してもらったのでしょう。
なぜこんな騒動が起こってしまったのでしょうか。
人的補償で指名される可能性を全く考えていなかった!
通常、選手にプロテクトされるかどうかを明かすことはありません。
ただし、和田毅投手は、功労者であるため、球団は事前に彼に『プロテクトから外す』ことを伝えていました。
和田毅投手もそれを了承していたといわれています。
そのことから、球団と和田毅投手本人の両方が、人的補償で指名される可能性は全く考えていなかったことが分かります。
これは、特に球団の見込みが甘かったことを示しており、今回の問題の本質はそこにあるのだと考えられます。
しかし、実際には、『日刊スポーツ』の報道が出る前に、西武は、ソフトバンクからプロテクトから外れたリストをもらい、『三森大貴内野手、柳町達外野手、和田毅投手の中から選びたいがどうか』といった伺いを立てていました。
西武としては、和田投手を選びたかったのですが、和田毅投手は高年俸であり、将来のフロント入りを求めること、そして和田毅投手から「引退」の言葉が出たことなど、問題噴出と契約が複雑だったため、最終的に断念したと言われています。
和田毅投手「触れたくないし、考えたくない」
しかしながら、まだ両球団とも公式にコメントを出していません。
疑惑について、15日、長崎で自主トレをしていた和田毅投手が口を開いたが、「いろいろな報道や記事が出ているようですが、自分としてはこの問題に触れたくないし、考えたくないというのが自分の思いです」と述べています。
和田毅投手が人的補償で指名されたことが通達されたという情報もありますが、つまり、通達があった段階で方針が変更されたということです。
和田毅投手が抗議したか、あるいは球団が抗議したかの事実はよくわかりません。
FA規約によれば、人的補償を拒否した場合、資格停止処分を受けて金銭補償をしなければなりません。
報道によると、このような行動はプロテクトの意味を失うものであり、一部の人々は「ルール違反で卑怯だ」と感じているようです。
現時点では、今回の人的補償に関する真相は明らかになっていません。
しかし、和田毅投手も疑惑についてコメントで否定していないため、彼に対する批判が一部で行われています。
ファンや関係者に配慮して、西武とソフトバンクの関係者を交えて会見を行うべきだと思います