宝塚歌劇団に所属する有愛きいさんが亡くなった事件について、遺族の弁護士が記者会見を行い、遺族が主張する上級生からの15件のパワハラについて、歌劇団側がそのうちの多くがパワハラに当たると認めたことを明らかにしました。
しかし、まだ主張には相違があり、今後も合意に向けて交渉を続けるとしています。
そんな中、文春オンラインの『宝塚宙組トップが「私は謝らない」《真相追及第16弾》タカラジェンヌ飛び降り事件【全内幕】』記事には、「事実無根」としてきたパワハラをようやく“一部”認め、角会長が謝罪の意向を示した宝塚歌劇団だが、いまだに遺族側が求める「イジメ上級生の謝罪」は実現しそうにない・・・と報道しています。
組長の松風輝(あきら)さん、宙組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)さんのことのようです。
なぜこのような状況になっても2人は、謝罪をすることを頑なに拒むのでしょうか?
その理由は?
文春オンラインの記事での松風輝と芹香斗亜!
文春オンラインの記事によると・・・
「芹香さんは『イジメやパワハラはしていない』と主張。松風さんは『そういう発言をしたこと自体は事実だけど、イジメとは思っていない』という旨を話していた。劇団上層部が『組のトップとして謝罪したほうがいい』と水を向けても芹香さんは首を縦に振らず、『私は謝らない』という強い意思を示し続けた。ある演出家の先生は『自殺との因果関係はさておき、最悪の結果になってしまったこと自体を謝るべき。それすらできないのか』と呆れていました」(劇団関係者)
「週刊文春」2024/02/28『宝塚宙組トップが「私は謝らない」《真相追及第16弾》タカラジェンヌ飛び降り事件【全内幕】』
ある演出家の先生が「自殺との因果関係はさておき、最悪の結果になったこと自体を謝るべき」というのももっともな話だと思います。
宝塚歌劇団の幹部は、なぜ松風輝さん、芹香斗亜さんをこうも長い間説得できずに来たのでしょうか。
ちなみにパワハラ上級生として名前の出た花菱りずさんは「改心」し、「有愛さんには心から謝りたいです」と話しているそうです。
「娘役の長として責任を感じたのではないか。謝罪を申し出た花菱に続き、大多数の下級生が謝罪の意志を表明しています。ところが、松風を中心とした幹部上級生は『上げ』『下げ』のパワハラ性を否定し、必要な指導と信じて疑わない」(前出・劇団関係者)
「週刊文春」2024/02/28『宝塚宙組トップが「私は謝らない」《真相追及第16弾》タカラジェンヌ飛び降り事件【全内幕】』
記事には、松風輝さんや芹香斗亜さんなどの上級生が謝罪を拒否し続ける姿勢により、上級生と下級生の間には修復不可能な溝が生じているという状況が述べられています。
この観点から考えると、5月の大劇場公演の実施は困難だろうということです。
松風輝と芹香斗亜がここまで「私は謝らない」と謝罪を拒むその理由は?
組長の松風輝さん、宙組トップスターの芹香斗亜さんがパワハラを認め、謝罪することは、彼女ら自身の進退問題につながります。
つまり、2人の退団問題にも直結することになります。
2人は村上理事の相談に難色を示したと言われていますが、2人とも謝罪せずに事態が収束すると思っていたのでしょうか?
昨年の宝塚歌劇団の対応が「パワハラはなかった」と表明していたので、自分たちを守ってくれると考えていたのかもしれません。
2人は本当に亡くなった劇団員に対し、謝罪する気持ちはないのでしょうか?
心のどこかに劇団員に「申し訳なかった、ごめんなさい」との気持ちが残っていると信じたいと思うのは私だけでしょうか?
また、劇団は、松風輝さんや芹香斗亜さんに対して、謝罪だけでなく、退団も求めているような印象を受けます。
もしもそのような事実があるとすれば、トップと組長は頑なになるでしょうね。
自分の責任や過ちを認めて謝罪することはつらく苦しいものです。
それに加えて、新しく就任したトップや組長にとっては最も厳しい罰である「退団」も求められるのであれば、拒否したくなるのも無理はありません。
しかし、ここは自身のことより「人」としての道を選択することこそ真のスターだと思うのですが・・。
先日、宝塚歌劇団の有愛きい(井上奈美)さんが死亡した問題で、双子の妹の一禾あお(井上茉美)さんが27日、自身も現役団員と明かした上でコメントを発表しました。
歌劇団について「日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界」と語り、「遺族に誠意を持って対応しているとは思えない」と歌劇団の姿勢を厳しく批判しました。
今回は、ようやく思いを語った有愛きいさんの妹の一禾あおさんの思いを組長の松風輝さん、宙組トップスターの芹香斗亜さんは、どのような思いで受け止めたのでしょうか。