2024年1月2日、羽田空港で発生したJAL航空旅客機と海上保安庁の航空機の衝突事故は、多くの人々に大きな驚きをもたらしました。
羽田空港の滑走路で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、警視庁は、亡くなった5人の海上保安庁職員のうち2人について、司法解剖を行い、死因が「全身挫滅」であることが明らかになりました。
この記事では、「全身挫滅」という言葉の意味や「全身挫滅」とはどういうことかについて調べていきたいと思います。
全身挫滅とはどういう状態?
東京都大田区の羽田空港で2日、日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突し、炎上した事故で、警視庁は5日、死亡した海保機の5人の身元を発表した。
朝日新聞デジタル2024年1月5日『海保機の2人、死因は「全身に強い衝撃」 警視庁が発表』
5人は主任飛行士の田原信幸さん(41)、整備員の加藤重亮(しげあき)さん(56)、通信士の石田貴紀(よしき)さん(27)、整備士の宇野誠人さん(47)、探索レーダー士の帯刀(たてわき)航さん(39)。捜査1課によると、司法解剖の結果、田原さんと加藤さんの死因は全身に強い衝撃を受けた「全身挫滅」だった。残る3人は6日以降に司法解剖する。
朝日新聞の報道では、「死因は全身に強い衝撃を受けた「全身挫滅」だった」と書かれており、日本航空機との衝突により、全身に強い力がかかったことによりお無くなりの鳴られたとのことです。
「全身挫滅」という言葉は、一般的にあまり聞かない専門的な表現です。
そもそも「挫滅」という言葉自体があまり耳にしない言葉です。
「挫滅」について辞書で調べると、以下のような意味があります。
医学では、外部からの強い衝撃によって筋肉や内臓器官などがつぶれることを指します。挫潰とも言います。
「挫滅」だけでもかなり深刻な状態であることがわかります。
それが「全身挫滅」だと、非常にひどい状態であることが想像されます。
ネットでは、「『全身挫滅』という言葉を初めて知った。」という書き込みをたくさん見かけます。
「全身挫滅」とは、医学的な言葉で、外部からの強い衝撃や圧力によって、体の筋肉や内臓器官などが広範囲にわたって損傷する状態を指します。
この状態は、通常、交通事故や高所からの転落、大規模な災害など、非常に強い力が人体に加わった場合に見られます。
例えるならトマトやミカンを足で潰した時に、中身がグチュッと出てくると同じ状態です。
全身が圧迫されると、体の中が潰れて口や肛門から一気に血が噴き出すことになります。
内臓や骨もぐちゃぐちゃになります。頭部が圧迫されると、目や耳、鼻、口などから血が噴き出します。
圧迫される力によって異なりますが、この状態で死亡した人の体は非常に悲惨な状態になります。
即死だったらまだ救いがあるかもしれませんが、じわじわと時間をかけてこの状態が続くと、長く苦しい状態になります。
また、筋肉組織や血管も広範囲にわたって損傷を受けることがあります。
これらの損傷が全身にわたっているため、「全身挫滅」という表現が用いられるのです。
少なくとも、痛みや苦痛を感じることなく亡くなられたと願いたいと思います。
旅客機と海上保安庁航空機の衝突事故の状況
海保機長はなぜ無事だったのか?
羽田空港で発生したJALと海保の飛行機事故について、海上保安庁の機長がどのようにして飛行機から脱出したのか疑問です。
飛行機は、激しい衝突で爆発し、炎上しています。
他の5人が亡くなった中、なぜ機長だけが無事に脱出できたのでしょうか?窓から投げ出されたのでしょうか?
この点については、未だ詳しい報道がされていません。
海上保安庁の航空機が衝突して炎上した事故で、衝突した海上保安庁の航空機は「MA722みずなぎ1号」ボンバルディア社製の固定翼機ボンバルディアQ300だと思われますが、機長席にドアがあるような構造ではありません。
たまたま機外に出ていたのか、偶然にも破壊した機体の機長席側の被害が少なく脱出できたのでしょうか。
今後の報道を待ちたいと思います。
最後に‥
「全身挫滅」という言葉は、この事故の悲劇を表現しています。
亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りし、事故の原因究明と再発防止策の徹底が急務であることを再確認します。
航空業界は常に安全を最優先に考え、このような悲劇が二度と繰り返されないよう努力する必要があります。