本日のブログは、NHK『チコちゃんに叱られる』のテーマは、「猫の目が暗闇で光るのはなぜ?」の放送からです。
岡村さんは、猫同士がぶつからないようにと説明していますが、チコちゃんは「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言っています。
そして、みやぞんさんが続けて説明すると、口元には正解マークとピヨピヨ音が現れます。
チコちゃんは「おまけでつまんねーヤツだな。」と言い、正解を言われてちょっと悔しい様子です。
というわけで、チコちゃんの答えは・・・。
Contents
猫の目が暗闇で光るのはなぜ?タペタムの存在!
猫の瞳は、暗闇でキラキラと輝きますが、その理由は何でしょうか?
人間の目と猫の目の構造は両者ともほぼ同じなのですが、ただ一か所だけ大きく異なっているのが・・・
それは、猫の瞳には、「タペタム(輝板)」という反射板が存在しているからなのです。
猫の目から光が発しているわけではありません。
猫の瞳にあるタペタムは網膜の裏側にあり、これによって目に入る光が反射されます。
つまり、猫の目自体が発光しているわけではなく、光を反射しているだけなのです。
これによって、入ってきた光が増幅されるため、タペタムのない人間の目では、光は網膜を一度だけ通過します。
一方、タペタムがある猫の目では、入ってきた光は網膜を一度通過した後にタペタムで反射し、その反射した光が再び網膜を通過します。
つまり、猫の場合は光が2回通過することになりますので、これによって光を感じる量が2倍になるのでそれだけ暗闇でもよく見えるということです。
猫の目に反射板が必要なのはなぜなのか?
なぜ猫の目は光を反射する必要があるのでしょうか。
その理由は、猫の目の中で光を増幅させるために入ってきた光をタペタムで反射させるからです。
光が網膜を通過してタペタムに反射され、それが再度網膜に当たることで、光を感じる量が増えて暗闇でもよく見えるようになります。
猫は昔、夜行性であるネズミを捕るために暗闇で狩猟をしていたため、その能力が進化した結果、暗闇でも獲物を見つけられる目を持つようになったのです。
猫は光を増幅させることで、昼間でもまぶしく感じないの?という疑問もわきますが、まぶしく感じません。
猫は、まぶしい時に瞳孔で目の中に入ってくる光の量を調整することができます。
また、昼間は常に光が目に入ってくる状態ですので、タペタムに反射した光は昼間の明かりに混ざってしまいます。
夜の懐中電灯の光がまぶしいのに対し、昼の懐中電灯の光はまぶしく感じないのは同じ現象なのです。
猫の他にタペタムがあって目が光る動物は?
夜行性であるトラなどのネコ科の動物には、網膜の下に輝板(タペタム)と呼ばれる組織があります。
このタペタムという組織が、眼に入ってきた光を反射し闇の中のわずかな光を増幅させる役割を持っています。
トラやネコの眼が、暗闇で光って見えるのは、反射板としての役割を持つタペタムからの反射が見えているためです。
猫の他に、イヌ、タヌキ、シカ、ネズミなど、夜行性の哺乳類の多くは網膜の下にタペタムと呼ばれる組織を持ち、暗闇で目が光ります。
まとめ
というわけで、「なんで猫の目は暗闇で光るの?」は、「目の中に反射板があるから」でした。
夜に、暗闇の中でトラの眼が白く光っている映像を、テレビなどで見たことのある人も多いのではないでしょうか?
夜に猫や犬の眼が光っている様子を実際に眼にされた方もあるかもしれませんね。