
2024年9月、人気TikTokerのゆりにゃが暴露系配信者コレコレ(本名:青木駿)を刑事告訴したことが大きな話題となり、ネット上では大きな波紋が広がっています。
二人の間に一体何が起こったのか?
詐欺事件に関与したとされるPR案件から始まり、脅迫罪を巡る対立へと発展したこの騒動は、単なる個人間のトラブルを超え、SNSでの発言の自由や責任の在り方を問い直すものとなっています。
本記事では、この衝撃的な事件の背景や最新の展開、そしてインフルエンサーが持つ影響力の大きさについて詳しく掘り下げます。
Contents
1. 事件の背景と主張の食い違い
コレコレさんとゆりにゃさんの関係が悪化した直接の原因は、詐欺に関する騒動でした。
騒動の発端は、ゆりにゃさんが彼氏と一緒に行ったインスタグラムでのPR案件に関する詐欺問題です。
この案件では、フォロワーが金融商品に関与し、多くの被害者が借金を負う結果となりました。
コレコレさんは、視聴者からこの詐欺についての情報を受け、返金対応の不備や事態の深刻さを暴露しました。
一方、ゆりにゃさんは、この一連の暴露を「事実と異なる内容」として批判し、彼女の名誉を傷つけたとしてコレコレさんを刑事告訴しました。
彼女は、特に、コレコレさんの発信が誤解を招き、自身の評判に深刻な影響を与えたと主張しています。
双方の主張が食い違っているため、法的な争いがどう進展するのかが注目されています。
事件の背景:ゆりにゃは、自身のSNSで「ポイントカード作成で3万1,000円のキャッシュバックが受けられる」というPR案件を投稿しました。この投稿には「三井住友銀行」や「Tポイント」などの名称が使用されていましたが、実際には詐欺案件であり、多くのフォロワーが約30万円の借金を背負う結果となりました。この問題が明るみに出た後、ゆりにゃは被害者への返金対応を約束しましたが、一部の被害者への返金が滞っていることが指摘されました。これに対し、コレコレは自身の配信でこの問題を取り上げ、「脅迫や恐喝といった行為はしておらず、虚偽内容を流布していません」と反論しました。
2. ゆりにゃの告訴理由と主張
ゆりにゃさんは、彼氏であるたいちさんと共に詐欺問題に関与しているとして告発され、その件でコレコレさんがライブ配信で暴露したことに対し強く反発しています。
ゆりにゃさんの主張によれば、詐欺行為には関与しておらず、問題のPR案件は「彼氏が主導で行ったもので、自分は知らなかった」という立場です。
ゆりにゃさんが最も問題視しているのは、コレコレさんが彼女に対して「脅迫的な言動を行った」とする点です。
コレコレさんは、彼女に返金を促す意図で発言したとしていますが、ゆりにゃさんはこれを「脅迫」と受け取り、その後刑事告訴に至ったのです。
また、ゆりにゃさんは、コレコレさんが「虚偽の情報を広め、自分の名誉を毀損した」とも主張しています。
彼女は、コレコレさんが彼女の評判を利用して「閲覧稼ぎや金銭的な利益を得ようとしている」と指摘し、これに対する怒りが告訴の引き金となったようです。
3. コレコレの反論と弁護士の見解
コレコレさんは、ゆりにゃさんからの告訴に対して強く反論しています。
彼の主張によれば、詐欺被害者たちからの訴えを受けて、彼女の対応の不備を指摘し、問題を解決しようとしただけだと述べています。
特に、彼は「脅迫」や「名誉毀損」を意図しておらず、視聴者に事実を伝えるために行った行為だと説明しています。
コレコレさんは、詐欺案件に関しても、ゆりにゃさんが無関係とする主張には疑問を呈しています。
彼は、彼女のInstagramで宣伝されたPR案件が問題の発端であり、彼女自身がそのプロモーションに関与していると見ているため、責任を逃れるべきではないと指摘しました。
彼が動画内で強調したのは、被害者の救済を促す意図であり、これを脅迫とされるのは納得できないという立場です。
この件に関して、法律の専門家も「SNS上での発言が名誉毀損や脅迫罪に該当するかどうかは、発言の内容やその意図に大きく左右される」と述べています。
特に、インフルエンサーとしての発信力を持つ人物は、発言に対して一層の注意が求められますが、一方で「言論の自由」も法的に守られるべき権利として重要視されています。
4. SNSの影響力と法的な論点
今回の告訴は、SNS上での発信がどれだけの影響力を持つかを再確認させる出来事となっています。
特に、インフルエンサーとしての地位を持つゆりにゃさんと、暴露系YouTuberとして影響力を持つコレコレさんの発言が、多くの視聴者やフォロワーに大きな影響を与えました。
SNSでは、簡単に情報が拡散され、発信者の意図が誤解されるリスクが高いため、名誉毀損や脅迫罪の境界線はしばしば曖昧になります。
法律の専門家によれば、名誉毀損罪や脅迫罪は「他者の名誉を不当に傷つける」または「害を与える意思を持って発言する」場合に成立する可能性があります。
今回のケースでは、コレコレさんの発言が事実に基づくものであるか、あるいはゆりにゃさんに対して名誉毀損に該当する意図があったかが法廷での焦点となるでしょう。
SNS上での発言は、表現の自由として保護される権利の一方、他者に対する責任を伴うものであり、このバランスが問題視されています。
特に、インフルエンサーやYouTuberのように多くのフォロワーを持つ人物は、発信する情報が広範に影響を与えるため、発言に対する責任が重くなるのです。
5. 今回の騒動が提起する問題
このコレコレさんとゆりにゃさんの刑事告訴を巡るトラブルは、SNSにおける発言の影響力と責任を再考させるケーススタディとも言えます。
まず、インフルエンサーがSNSで発信する情報は、フォロワーや視聴者にとって非常に大きな影響を与えることが明確になりました。
ゆりにゃさんのPR案件によって被害者が詐欺に巻き込まれた事例は、その典型的な例です。
彼女は、自身がその案件に直接関与していないと主張していますが、フォロワーが彼女を信頼してしまったために大きな被害を受けました。
さらに、今回の事件は「表現の自由」と「名誉の保護」のバランスを問う重要な問題を提起しています。
コレコレさんのように多くのフォロワーを持つ配信者が、他者に関する事実を公表する際、その内容が真実であるかどうか、またその情報をどのように伝えるかが重要です。
一方で、SNS上で名誉を傷つけられたと感じた場合、法的手段を講じることも許される権利です。
しかし、どの範囲で名誉毀損や脅迫に該当するかは非常に曖昧であり、今回のケースはその曖昧さを浮き彫りにしています。
この騒動は、SNS利用者にとっても他人事ではありません。
誰でもSNS上で発言することができる現代において、個々の発信が他者にどのような影響を及ぼすかを常に意識する必要があります。
また、インフルエンサーや配信者としての立場にある人物は、さらに一層の責任を持って情報を発信しなければならないことが強調されます。