【Mrs. GREEN APPLE】新曲『コロンブス』MVが差別的だと物議を醸す理由とは? 差別的表現の背景と真意は?

Mrs. GREEN APPLEは6月12日に新曲『コロンブス』のミュージックビデオ(MV)を発表しましたが、

その内容が差別的であるとして大きな話題となっています。

この記事では、このMVがなぜ批判を浴びているのか、その理由を詳しく探るとともに、表現の意図や今後の展望について考察します。

新曲『コロンブス』MVに対する批判の詳細

Mrs. GREEN APPLEの新曲『コロンブス』のMVは、発表直後から多くの批判を浴びました。

その具体的な内容について詳しく見ていきましょう。

MVには、クリストファー・コロンブスに扮したバンドメンバーが登場し、猿に扮した人間と一見仲良さそうに過ごすシーンがあります。

しかし、この猿が人間の乗る力車を引く姿や負傷し“死”を予兆させるシーンなどが含まれており、これが人種差別的な表現だとして非難されています。

ネット上では、「コロンブスのMVますますヤバい気がする。みんな歴史知らないのかな?周りの大人達止めなかったんだろうか…ネイティブアメリカンを猿人で表現するのは流石に問題だと思う。海外では使えなさそう…」といった声が上がっています。

また、「先住民を猿の着ぐるみで表して、コロンブスがその『猿』に『文明を学ばせ』たり、侵略者の乗った車を引かせてる描写になんでGOサインが出たんですか……信じられない……」というコメントも見受けられます。

批判の焦点となっているのは、MVの内容が過去の植民地主義や奴隷制を肯定するように見える点です。

特に、猿をネイティブアメリカンの象徴として描き、それに対して文明を教えるコロンブスという構図が、歴史的な抑圧と搾取を想起させるため、多くの人々にとって不快なものとなっています。

新曲『コロンブス』MVの批判の根底にある問題点

Mrs. GREEN APPLEのMVに対する批判は、主に歴史的な背景に根差しています。

コロンブスが新大陸を「発見」したとされる出来事は、同時にネイティブアメリカンに対する侵略と搾取の始まりでもありました。

彼の遠征により、多くのネイティブアメリカンが奴隷にされ、虐殺されました。

この歴史的事実が、MVの内容と結びつくことで、「植民地時代の暴力を正当化している」との批判が生まれています。

また、MVにおける「猿」という表現が人種差別的であるとの指摘も多く見られます。

歴史的に、非白人を「猿」として描くことは、差別の一形態として用いられてきました。

これが現代の社会でどのように受け取られるかを考えると、この表現が問題視されるのは自然なことと言えるでしょう。

新曲『コロンブス』MVが皮肉や風刺であるとする見方

一方で、Mrs. GREEN APPLEの『コロンブス』のMVが意図的な皮肉や風刺として制作されたという見方も存在します。

バンドのこれまでの楽曲には、社会的な問題を取り上げ、風刺するような表現が多く見られました。

そのため、このMVもまた、過去の歴史や現代社会に対する批判的なメッセージを含んでいる可能性があります。

例えば、猿に扮した人間が力車を引いたり、負傷してしまうシーンは、植民地主義やその後の抑圧を象徴的に表現していると捉えることができます。

このような表現は、表面的には差別的に見えるかもしれませんが、実際にはその背後にある社会的な問題を浮き彫りにし、視聴者に考えさせる意図があると考えられます。

また、Mrs. GREEN APPLEの他の楽曲と比較すると、彼らの作品には常に一貫した社会批判のテーマが存在しています。

過去の楽曲でも、現代社会の矛盾や問題点を風刺するような歌詞やMVが見られました。

今回の『コロンブス』も、その延長線上にある作品と捉えることができるでしょう。

表現の自由とその限界

このようなMVに対する批判と擁護の両方が存在する中で、重要なのは表現の自由とその限界について考えることです。

芸術表現には自由が保障されるべきですが、その自由には必ずしも無制限であってはならないという考え方もあります。

特に、差別的な表現や他者を傷つける表現については、その影響を考慮する必要があります。

MVの内容が意図的な風刺であったとしても、それが視聴者に差別的と受け取られるのであれば、その表現方法について再考する必要があるでしょう。

表現者としての責任は、ただ自由を主張するだけでなく、その表現が社会にどのような影響を与えるかを考えることにもあるのです。

まとめと今後の展望

Mrs. GREEN APPLEの新曲『コロンブス』のMVが差別的であるとして物議を醸している問題は、多くの視点から考察する必要があります。

批判の背景には、植民地主義や奴隷制といった歴史的事実とその象徴的表現が含まれており、それが視聴者にとって不快であると感じられる点があります。

一方で、このMVが意図的な風刺や皮肉であるとする見方もあり、表現の自由とその限界についても議論の余地があります。

今後の展望として、Mrs. GREEN APPLEやその制作チームがどのような声明を出すのかに注目が集まります。

現在のところ、彼らからの公式なコメントは出されていませんが、今後の対応によっては、さらに議論が深まる可能性があります。

なお、このMVは、現在削除されています。

また、この問題が他のアーティストやクリエイターに対する影響も考えられ、表現の自由と責任についての新たな議論が生まれるかもしれません。

視聴者やファンは、今回のMVを通じて歴史的背景や現代社会の問題について再考する機会を得ることができました。

表現の自由を尊重しつつ、その影響を慎重に考慮することが、今後のクリエイティブな活動において重要となるでしょう。

今後もMrs. GREEN APPLEの活動や、彼らがどのようにこの問題に対応していくかに注視しながら、社会的な問題を考えるきっかけとして活用していくことが求められます。

このブログ記事が、Mrs. GREEN APPLEの『コロンブス』MVについての理解を深め、読者にとって有益な情報源となることを願っています。

FAM8

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