【宝塚】「時代に合った新たな環境を！」有愛きいさんを知る元生徒の訴え！

11月 28, 2023 27分1秒

（出典 cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com）

数年前に宝塚歌劇団を退団した20代の女性が、亡くなった劇団員と同じ年代で、NHKのインタビューに答え、「歌劇団が時代に合った新しい環境を作り出すように願っている」と訴えました。

Contents

1 有愛きいさんと知り合いの元生徒さん！
2 劇団に入ったら寝られない！
3 ひざを床について謝り続けた！
4 労働環境を改善していく姿勢を！
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8 X（旧Twitter）の反応

有愛きいさんと知り合いの元生徒さん！

この女性は、宝塚音楽学校に在籍していた頃から、亡くなった有愛きいさんと知り合いでした。

彼女の人柄については、「上級生から言われたことを素直に聞くタイプで、とても真面目な印象だった」と振り返っています。

亡くなった有愛きいさんが所属していた宙組は、同期生が8人いましたが、調査チームの報告書によると、退団等により、現在では実質的に2人にまで減少しています。

これについて女性は「亡くなった劇団員の代はことしは『長の期（ちょうのき）』と呼ばれる年にあたり、みずからが出演する本公演に加え、新人公演という１つの大きな舞台を作り上げる責任を負っていました。少ない人数で下級生を束ねるのは相当大変なことで、大丈夫だろうかと心配していました」と話しています。

劇団に入ったら寝られない！

女性によると、宝塚歌劇団は、一年中公演や稽古の忙しいスケジュールをこなさなければならず、睡眠時間を十分に確保できない日々が続いたと述べています。

下級生の頃は、稽古用の小道具を手作りする仕事も担当し、夜通し作業に取り組んだこともあったそうです。

当時の生活については、「音楽学校にいた頃から『劇団に入ったら寝られない』とか、『大変だよ』ということは周りから聞いていて、覚悟を持って入団したので、これが当たり前だと思っていました。今考えると、見えている世界が狭かったなと思います」と話しています。

当時は宝塚の舞台に立つという夢をかなえるためにすべてをささげていたという女性ですが、睡眠不足に加え精神的な負担などが積み重なったとして、数年前に退団しました。

今回、劇団員が亡くなったことについて、女性は「私自身も苦しかったので、このようなことが本当に起きてしまったんだと率直に感じました」と話していました。

ひざを床について謝り続けた！

また、歌劇団の厳しい上下関係については宝塚音楽学校で教え込まれたということで、「上級生の言うことは絶対でした。私が在籍していた当時は、怒られる時は上級生よりも目線を下げるためにひざを床について謝り続けたり、ノートに反省文を書いて一言一句暗唱したりしていて、中には過呼吸になる子もいました」と振り返ります。

さらに、内部の情報を外部の人に話すことは「外部漏らし」として禁止されていたということで、女性は「親にも悩みを相談したり、愚痴を言ったりすることができなかったので辛かった」と述べていました。

機密事項でもあるまいし、働いている状況を家族にまで話せないこと自体、そしてそれを劇団内で口止めのようにしていることがどれだけの悪行だと感じないこの集団の体質はおかしいと誰も感じて来なかったのが不思議です。

今月14日に死亡した歌劇団員について、調査報告書は、いじめやパワハラの証拠は見つからなかったが、長時間の活動による心理的負荷が原因である可能性があるという内容を公表しました。

これについて女性は「幹部がパワハラは確認できなかったと断言していましたが、かつて歌劇団に所属していた身としては違和感がありました。ご遺族にとっては不快だったと思いますし、所属しているたくさんの劇団員たちも内容には不満を持っていると思います」と話しています。

その上で、「今でも歌劇団のことを話す時はためらいがあります。でも黙っていたら何も変わらない、やはり声を上げるのは私のような近くにいた人しかいないと思い、取材を受けることにしました。宝塚歌劇団は私の青春でもあるし、これからもずっと続いてほしいと願っています。だからこそ、時代に合った新たな環境をこれから作り上げてほしい」と訴えていました。

労働環境を改善していく姿勢を！

亡くなった宝塚歌劇団の有愛きいさんを知っている別の女性は、歌劇団は劇団員に寄り添い、労働環境を改善していく姿勢を示してほしい」と訴えています。

この女性は、有愛きいさんについて「優しい性格で、正義感が強い人という印象でした」と振り返ります。

女性は自身が所属していた宝塚歌劇団について、「伝統を重んじるあまり、下級生への厳しい指導などがあった」と述べています。

また、「古き良き」と言える文化もあるが、組織の特殊性からか、劇団も劇団員も改革への意識が低いように感じた」とも語っています。

さらに、女性は現役時代、公演や稽古の過密なスケジュールについて劇団側に改善を求めたこともあったそうで、「人の命が失われない限り改善策を検討できないのか、その必要性を劇団側が本当に認識しているのか、今でも疑問に思っています」とも述べています。

有愛きいさんと知り合いの元生徒さん！

劇団に入ったら寝られない！

ひざを床について謝り続けた！

労働環境を改善していく姿勢を！

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