昨年9月30日、宝塚歌劇団の宙組娘役であった有愛きいさん(享年25)が自死した事件について、いまだに宝塚歌劇団は、公にパワハラやいじめの存在を認めていません。
しかし、遺族側が厳しく追及を続けた結果、ようやく状況が変わってきたようだとデイリー新潮は報じました。
1月24日に有愛きいさんの遺族代理人と劇団代理人が話し合いを行ったことが、宝塚歌劇団ウェブサイトでも報告されています。
そして、その2日前の1月22日に、村上理事長、組長の松風輝(あきら)さん、宙組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)さんが宝塚大劇場7階応接室で夜10時頃まで話し合いを行っていたとのことです。
その後どんな進展があったのでしょうか?
2024年02月現在の宝塚いじめ、パワハラ問題の進捗についてまとめてみます。
2月1日遺族代理人が事件についての経過報告書を公表
2月1日に有愛きいさんの遺族代理人が、事件の進展についての報告書を公表しました。
報告書によると、宝塚歌劇団側は、従来の立場を変え、遺族に配慮を示し始めたというのです。
これまで遺族側は、劇団に対して上級生がパワハラやいじめを主導していたことを認めさせ、謝罪を求めてきた。
しかし、劇団はこれを認めてきませんでしたが、最近では、謝罪に向けた調整が進んでいるとみられているとのことです。
宝塚歌劇団側の動きの変化!
昨年12月18日には、宝塚歌劇団は、それまで「パワーハラスメントやいじめは確認できなかった」といういじめ・パワハラの存在を認めない責任を逃れるための一方的な調査報告書をホームページ上から削除しました。
そして、今年に入って、1月17日、宙組の生徒を対象に、大劇場の教室で「リスペクト・トレーニング」が行われたそうです。
これは、企業研修でよく行われるセミナーで、ハラスメント対策の一環だと言われています。
生徒たちはお互いを思いやる言葉遣いについて話し合い、最終的にはそれぞれの班で意見を共有したようです。
このトレーニングが行われたことから、劇団は内部でパワハラやいじめがあったことを認めたのでしょうか。
松風輝・芹香斗亜など上級生らの謝罪はあるのか?
週刊新潮の宝塚記事によると、「今、これまで以上に芹香と松風は宙組で孤立しており、自主退団が待たれている状況です」・・・
芹香斗亜と松風輝のパワーハラスメントに関して、自発的に退団することは少し難しいと思いますね。
劇団ではなく、阪急阪神ホールディングスが強制的に退団させることができるかどうかが問題です。
そして、遺族側は、いじめに関わった上級生の謝罪を求めてきています。
これが実現できれば、それはすなわち、彼女らが退団に追い込まれるということなのでしょう。
やがて、悲しい事件から5カ月が経とうとしています。
この問題が、早く良い方向に向かい、亡くなられた有愛きいさんのご遺族が一刻も早く、有愛きいさんへよい報告ができるといいなあと願います。
ここの所明確な情報が公表されず、このまま有耶無耶になることだけは避けていただきたいものです。