2024年2月20日、宝塚歌劇団の有愛きいさん(享年25)が死亡した問題で、親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が、遺族に直接謝罪する意向を示していることが報道されました。
これでひとまずご遺族が納得される解決に向かうのでしょうか。
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親会社阪急阪神HDの角和夫会長が直接謝罪する意向!
宝塚歌劇団の宙組に所属する有愛きいさんが死亡した問題で、歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が、この問題に関する管理責任を認め、遺族に直接謝罪する意向を示していることが関係者への取材でわかったそうです。
昨年12月、遺族側は歌劇団側に対し、暴言や叱責など15件のパワハラ行為があったとする意見書を提出しました。
現在、両者は協議を進めていおり、その中で、遺族側はパワハラ行為を認めつつも、当時歌劇団の理事を務めていた角会長に謝罪を求めていました。
角会長は、遺族と面会する場が設けられた場合に謝罪する意向を示しており、阪急電鉄の社長らも謝罪する方針です。
歌劇団側は、遺族側の主張を踏まえてパワハラと指摘された事案などについて精査を続け、今月中に改めて遺族側と面談する予定だそうです。
角会長は、2024年2月8日、京都市内で記者団に対し、「2月中には何とか遺族側との話し合いがまとまれば良いと思っている」と述べていました。
芹香斗亜・松風輝ら上級生の謝罪は実現するのか?
宙組のトップスターと組長がパワハラを認め、謝罪することは自身の進退問題につながります。つまり、2人の退団問題に直結することになりますが、芹香斗亜さん・松風輝さんら上級生の謝罪は実現するのでしょうか?
1月22日に、村上理事長、組長の松風輝(あきら)さん、宙組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)さんが宝塚大劇場7階応接室で夜10時頃まで話し合いを行っていたとのことです。
2人は村上理事との話し合いの内容に難色を示したそうですが、二人とも謝罪せずに事態が収束すると思っていたのでしょうか?
昨年の宝塚歌劇団の対応が「パワハラはなかった」と表明していたので、「最後まで自分たちを守ってくれる」と考えていたのかもしれません。
遺族側は、昨年12月にヘアアイロンで負ったやけどの痕が残った額の写真や母親に被害を訴えたLINEのメッセージを証拠として阪急側に送付しました。
その後、歌劇団側は遺族側と複数回面談した上で、事実関係を再検討していました。
最初は不完全な調査のまま、「勇み足」ともいえる判断ミスで事態を悪化させた結果、いまだに宙組は2〜3月も公演ができず窮地に追い込まれています。
そして、上級生たちのパワーハラスメントが認められることになりました。
今後、阪急阪神HDのトップや不適切な叱責などの言動があった上級生たちが遺族側に謝罪するということでしたが、今回の報道では、上級生たちの謝罪には触れられていません。
芹香斗亜・松風輝ら上級生の謝罪は即ち退団を意味する?
「週刊文春」の報道によりますと「宙組で2人を除く劇団員全員が謝罪に同意している」とありました。
この2人とは、芹香斗亜さん・松風輝さんを指すようですが、そう考えると、「ヘアアイロン」事件の当事者とされる天彩峰里さんも謝罪に同意していることになります。
ここまで、芹香斗亜さんと松風輝さんが謝罪を拒むとなると、どういう理由が考えられるのでしょう?
ご遺族は、2人の退団を望んでいるのではなく、「パワーハラスメントを認め、真摯に謝罪してもらう」ことを望んでいると考えられます。
芹香さんと松風さんと共に謝罪し、宝塚幹部は、2人を擁護する形で謝罪すれば、2人は劇団でこれからも活動できるのではないかと考えがちです。
しかし、宝塚歌劇団100周年「愛と夢と感動のステージをこれからも!」の世界は、ご贔屓の方に備わっている人柄、品位がファンを夢の異世界に導いてくれるのです。
その贔屓のスターさんがいじめのレッテルを貼られることは、あり得ない事なのでしょう。
お2人は、宙組トップのスターですからそれは即ち自主退団に迫られることを意味しますので、簡単には承服できることではないことは理解できます。
しかし、もうそんな狭い見解にとらわれている状況ではありません。
謝罪をして、退団せざるを得ないことになろうとも、命を奪われることではありません。
いやむしろ、その方が正しい未来に向かって歩む・・・背筋を伸ばして正々堂々と、これからの人生を生きていける切符を手にすることだと思います。
ぜひ正しい選択をされ、早くご遺族を安らかな心境に戻してあげて欲しいと願います!