宝塚歌劇団は、2024年3月31日、宙組の若手娘役、彩妃花(あやひ・はな)さんと葉咲うらら(はさき・うらら)さんがこの日をもって退団することを発表しました。
宝塚歌劇団の宙組は、上級生などによるいじめ・パワハラによって有愛きいさんが亡くなった事件で今も注目されています。
彩妃花さんは、103期生で同じ出身地の宙組劇団員有愛きいさんと同期でした。
当時、新人公演の責任者だった有愛きいさんと一緒に、大きな責任を負っていたと言われています。
有愛きいさんのご遺族と合意書締結会見からわずか3日後、彩妃花さんが突然退団したのはなぜなのでしょうか。
考えられる理由をリストアップしてみます。
宝塚・宙組若手娘役2人が異例の退団発表!
2024年3月31日、同日付で宝塚歌劇団・宙組の退団者が公式HPにて公表されました。
宙組 退団者のお知らせ 2024.03.31
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。 宙組
彩妃 花
葉咲 うらら2024年3月31日付で退団
宝塚歌劇団公式HP 2024.03.31 『宙組 退団者のお知らせ』
今回の退団者のうち、彩妃花さんは、2023年9月30日に亡くなった、有愛きいさんと同郷の京都府京都市出身であり、さらに有愛きいさんと同期の103期生です。
同じ宙組で、有愛きいさんを身近に見て、同じ立場で頑張ってきた同期です。
宝塚歌劇団では、昨年9月に宙組の娘役である有愛きいさんが転落死した問題で、遺族側との合意が2024年3月28日に発表されたばかりです。
そして、そのわずか3日後には、同僚2人が組を去ることになりました。
突然の退団者発表により、SNS上では多くの驚きの声が上がっています。
宙組 彩妃花の退団理由は有愛きいいじめ問題の影響か?
では、なぜ彩妃花さんが退団することになったのでしょうか。
彩妃花さんの退団発表には、驚きや悲しみの声だけでなく、心配の声も多く見られました。
最も重要な理由は、世間を騒がせたきっかけとなった有愛きいさんの死に関連する問題だと考えられます。
つい最近、パワハラを行っていたとされる複数の人物が、いまさらながら文面で謝罪する対応の不手際が報道されましたが、彩妃花さんはこの亡くなった有愛きいさんと同期(103期生)であるため、そのショックは大きかったと推測されます。
さらに、このいじめ・パワハラに関わったとされる上級生の一部には、未だ謝罪を拒んでいるようなのです。
宙組生徒だけでなく、宝塚歌劇団に関わっている方々には、それぞれ、様々な思いがあるとは思いますが、退団の理由については本人にしかわからないことです。
有愛きいさんのいじめ・パワハラ、そして長時間労働による命を亡くされた問題に関連しては、以前、宝塚歌劇団OGが発言しています。
彼女は、「劇団員全員が被害者であり、同時に加害者でもある」と述べていました。
この発言は、問題の実態をよく理解している人物のものと考えることができます。
彩妃花さんも身近に辛い思いをしていた有愛きいさんを助けることができなかったことを悔やんでいるに違いありません。
と同時に、こうした宝塚歌劇団や宙組に対しての不信感も募っていると考えられます。
それは、事件後から、先日ご遺族との合意までの約半年の間の宝塚歌劇団幹部や先輩の上級生の対応を見てきて、より強い不信感が増してきたことでしょう。
こうした外部からはわからない、宝塚歌劇団の内情を・・経緯を見てきて、退団を決意するに至った可能性が高いと考えられます。
この会見から3日後、宝塚の関係者やヅカファンたちにさらなる衝撃が走る。
週刊新潮 24年4月18日号 4/11発売『遺族と合意でも「宝塚」内部説明会は紛糾「皆で有愛さんを死に追いやった」嗚咽、悲憤、号泣に 「芹香斗亜」冷笑で「絶望の宙組」』
3日付で宙組の生徒2名の退団が発表されたのだ。
「一人は彩妃花で、自殺した有愛さんとは同期の103期で娘役。また、もう一人もやはり娘役の葉咲うららで、こちらは106期でした。
二人が電撃退団した理由ですが、パワハラの主導者と見られる 宙組トップスターの芹香斗亜が宙組に残ったからと劇団内では囁かれています。
うちの娘も、私が宙組だったら絶対に辞めている"と言っていますから」 (現役劇団員の親)
もちろん、繰り返しますが、その理由、本心は、彩妃花さん自身にしかわからないことです。
まとめ
宝塚歌劇団では、ほとんどの場合、公演終了時に退団することになります。
そのため、2人の退団発表が同時期に行われたことは異例であり、宙組のメンバーが急逝した後、遺族との合意締結を発表し、わずか3日後に退団が発表されました。
彩妃花さんと有愛きいさんは、同期であり、さらに同じ出身地でした。
葉咲うららさんは、Aさんの3期後輩です。
彼女らは、ともに、有愛きいさんが亡くなる直前までリーダーとして活動していたトップコンビお披露目公演「パガド」の新人公演に向けて取り組んでいた新しい世代の仲間でした。
こうした中で起こった悲しい事件から半年・・つらい気持ちをやっと整理することができた結果の退団という答えだったのかもしれません。
退団されても、お二人のこれからの新しい出発に幸あることを願います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。